海南市議会 > 2005-07-01 >
07月01日-05号

  • "宮本勝利議員"(/)
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  1. 海南市議会 2005-07-01
    07月01日-05号


    取得元: 海南市議会公式サイト
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    平成17年  6月 定例会                 平成17年             海南市議会6月定例会会議録                  第5号             平成17年7月1日(金曜日)---------------------------------------議事日程第5号平成17年7月1日(金)午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(37名)      1番  上田弘志君      2番  岡 義明君      3番  若林睦弘君      4番  丸山長和君      5番  中井富美夫君      6番  橋爪光一君      7番  河野敬二君      8番  幡川文彦君      9番  森下晴彦君     10番  藤田眞嗣君     11番  山本恵津子君     12番  尾崎弘一君     13番  宮本勝利君     14番  中家悦生君     15番  浴 寿美君     16番  前山進一君     17番  桝田隆造君     18番  大田 優君     19番  北浦 茂君     20番  前田雄治君     21番  浜崎政治君     22番  久保田正直君     23番  黒原章至君     24番  榊原徳昭君     25番  宮本憲治君     26番  矢本 伊君     27番  磯崎誠治君     28番  森本浩生君     29番  川端 進君     30番  寺杣茂男君     31番  馬場利之君     32番  瀧 多津子君     33番  寺脇寛治君     34番  出口茂治君     35番  山部 弘君     36番  谷上昌賢君     37番  米田光治君 -------------------説明のため出席した者   市長          神出政巳君   助役          宮脇昭博君   収入役         濱井兵甲君   政策調整部長      森 孝博君   総務部長        宗 泰雄君   保健福祉部長      緒方信弘君   市民部長        前川順治君   都市整備部長      山西義彦君   教育長         山本皖司君   教育次長        笠松俊博君   政策調整課長      野崎一郎君   総務課長        土井 博君   高齢介護課長      谷口俊治君   市民環境課長      岡本芳伸君   農林水産課長      北口和彦君   都市整備課長      岡本泰博君   市民病院事務長     伊藤明雄君   生涯学習課長      尾日向忠登君   病院事業管理者     本告寿国君   教育委員会委員長    中尾憲市君 -------------------事務局職員出席者   事務局長        千葉博己君   次長          西谷利広君   専門員         山本 明君   主事          栗山維希君 -------------------          午前9時30分開議 ○議長(宮本勝利君) おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。 ------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(宮本勝利君) これより日程に入ります。 日程第1 一般質問を行います。 次の質問者の質問に入ります。 5番 中井富美夫君  〔5番 中井富美夫君登壇〕 ◆5番(中井富美夫君) おはようございます。 新市になってから初めての一般質問を行います。 私は、3点について市当局に御質問をしたいと思います。 まず1点目は、りんかんコミュニティバスの運行を下津町でできないかという点でございます。 この4月1日に海南市と下津町が合併し、新しい海南市が誕生したわけで、同じ海南市民として新しい海南市をつくっていかなければならないのではないでしょうか。今回、新しい海南市をつくるのに、りんかんコミュニティバスの運行を課題として、市当局のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 海南市の交通体系は、JRの海南駅を中心に合わせて5つの駅があります。これは中央の幹線の部分でございます。バス路線も海南駅を中心にしたバス路線が3線あり、加茂郷駅を出るバスも3路線あるわけです。 こういったバスは主要道路を目的地から目的地まで走る幹線バスで、きめ細かく市民の足になっていないように思われます。でも、旧海南市ではコミュニティバスを1日3路線3往復して、山間部の市民の足を守っているわけであります。 お聞きします。現在運行されているコミュニティバスの運行状況や現状などをお聞かせください。 旧下津町には3路線のバス路線がありますが、山間部を回る市民の足のりんかんバスに似たようなものがございません。お年寄りや交通弱者が取り残されています。お年寄りや交通弱者を守るという意味でも、旧下津町へのコミュニティバス運行を行ってもらえないか、お聞かせください。 また、ただ山間部を駅だけと結ぶのではなく、市の主要施設を回り、市民の利便性を図られてはいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。 次に、広報かいなん等の配布方法と配布状況についてお聞きします。 海南市には、市政の出来事を知らせる広報かいなんやイベント情報、数多くのチラシが出されていると思います。市民は広報かいなんなどの情報をもとに、いろんなイベントなどへ参加していくわけであります。 しかし、広報かいなんなどの情報が届けられていない市民があると聞いて、びっくりしたわけであります。なぜ届けられていないのか、届けられていない理由は何なのか、よくわからないとのことです。市に配ってほしいと電話をすると、本所か近くの公民館または公的機関へ取りに来てほしいとのことだったそうです。なぜ配ってもらえないのか不思議がっています。 お聞きします。4月現在の海南市の世帯数は2万2,044世帯であります。広報かいなんなどの配布物は何世帯へ配布され、配布されていない世帯はどれだけあるのか、お答えください。また、配布できない原因は何なのか、今後配布できないところを改善される考えをお聞かせ願いたいと思います。 次に、介護保険法の改正の問題であります。 介護保険制度は、2000年4月に介護保険ありて介護なしと問題が指摘される中で始まりました。ことしのこの4月には5年目に入り、今回の通常国会に改正案が提出され、この6月22日に、問題が山積みされたまま、参議院本会議で可決成立したわけであります。 しかし、成立したこの介護保険法、国が介護に使う財政支出を抑制するために、高齢者のサービス利用を大幅に制限し、国民に負担を一層ふやそうとする大改悪であります。 今までも保険料の値上げは繰り返されました。また、利用料の負担が重いため、必要な介護が受けれない利用者が多い状況であります。本当に国民が安心して介護サービスが受けられる状態ではないのではないでしょうか。 今回の介護保険法の改悪の一つには、要介護認定の区分の変更で、要支援の人が新しく要支援1になり、要介護1の人が要支援2となるわけであります。新しく要支援2というのが新設されたわけであります。要支援1と2の人は従来のサービスや利用などが制限されるのだと心配される向きもあります。 また、要支援1と2の軽度の人を対象に、新介護予防ということで筋力トレーニングなどを行う一方で、家事援助の訪問介護などに制限が加えられるのではないでしょうか。 2つ目の問題は、介護保険施設入居者に対して、施設居住費・食費負担の問題があるわけであります。自宅でサービスを受けている人と施設利用者の間で不公平感があると言って、新たにホテルコスト(居住費)や食費などが介護保険の対象から外れ、利用者の負担になるようです。また、ショートステイやデイサービスの食事も自己負担になるようであります。 そのほかに、介護保険の年金の天引きを障害者年金や遺族年金までからも自動的に引き落とすことや、介護保険料の徴収年齢を今の40歳から20歳まで将来的に引き下げるということが考えられております。 お聞きします。介護認定者は海南全体でどれぐらいいるのか。要支援の人はどれぐらいいるのか。また、要介護の人が何人いるのか。要支援と要介護1の人を合わせてどれぐらいになるのか。この方が一番サービスを低下させられるわけでありますので、わかる範囲でお答えください。また、今後の改正点についてもわかる範囲でお聞かせ願いたいと思います。 次に、新制度の介護サービスの流れをお聞きします。 今回の改正後の認定は、要介護2から5、要支援1・2、自立へと3つに大きく分けられてきております。要介護2から5は従来の介護サービスを受けられ、要支援1と2の人は主に新介護予防サービスとして、来年の4月から新設される地域包括支援センターで受けられるのですが、今までの介護サービスとの違いはどんなになるのか。また、地域包括支援センターの位置づけは、役割はどうなっているのか、お答え願いたいと思います。 それから、介護認定から外れ自立と言われた高齢者が利用できる、新設された地域支援事業のサービスや、サービスの事業内容などをお聞かせください。 次に、介護施設利用者の負担については、居住費や食費などが介護給付の対象から外され、ことしの10月から全額自己負担になるわけであります。年間で1人当たり40万円もの負担になるようです。また、通所サービスを利用している方も対象になるわけであります。 介護保険の利用者負担で現在利用されている方に負担はどういう形になるのか。また、利用の負担度がふえ、施設への入所ができない人も出てくるのではないでしょうか。逆に利用料が払えなく、施設から締め出されることが出てくるんではないでしょうか。利用者の影響はどうなるのか、お聞かせ願いたいと思います。 最後に、介護保険料(税)についてお伺いします。 今の海南市の介護保険基準額は旧海南市で4万4,800円、旧下津町で3万8,400円、6,400円の差があるわけであります。 3期事業分、18年から20年のことですが、合併協議会の申し合わせでは、17年度の実態を踏まえながら、大きな差が生じるときは状況に応じ緩和措置を講じるとなっておりますが、第3期事業の方針はどのようになっているんか、考えられているのか、お聞かせ願いたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 5番 中井議員のりんかんコミュニティバスの運行についての御質問の2点にわたって御答弁申し上げます。 まず1点目、りんかんコミュニティバスの運行について御答弁申し上げます。 このコミュニティバス公共交通機関未整備地域を運行することにより、高齢者、交通弱者の方々はもとより、市民のだれもが利用でき、特に高齢者の方々が自分の力で目的地まで行けるという安心感を得ることにもつながり、また、このコミュニティバス自体が地域のコミュニティの場となり得るものであると認識し、事業を実施してまいりました。 運行路線につきましては、北野上線、南野上・東畑線、別所・扱沢線の3路線を運行してございます。 次に、過去3年間の年間乗車人数の状況でございますが、平成14年度は北野上線6,442人、南野上・東畑線4,639人、別所・扱沢線4,309人、合計1万5,390人でございます。 平成15年度は北野上線4,388人、南野上・東畑線4,226人、別所・扱沢線4,199人、合計1万2,813人でございます。 平成16年度は北野上線3,660人、南野上・東畑線3,729人、別所・扱沢線が3,006人でございます。合計1万395人となってございます。 次に、2点目のコミュニティバスの下津への運行と主要施設への運行について、御答弁申し上げます。 下津地区の交通未整備地域と主要施設を巡回するコミュニティバスの運行につきましては、今後、住民からの強い要望がありましたらいろいろな角度から研究を進めていく必要があるものと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 野崎政策調整課長  〔政策調整課長 野崎一郎君登壇〕 ◎政策調整課長(野崎一郎君) 5番 中井議員の広報紙の配布方法と配布状況についての御質問に御答弁させていただきます。 本市の広報かいなんの配布につきましては、自治会と委託契約を交わすことにより、各家庭へお届けしています。 自治会ごとに広報紙の配布世帯数を取りまとめていただいた上で、市から直接自治会役員のお宅へ配布しているところでございます。 平成17年4月現在の広報紙における配布状況についてでございますが、全世帯2万2,025世帯のうち配布数が2万1,240部でございます。配布していない世帯は785世帯になってございます。 市としましても、定期的に行政情報を市民の皆様にお知らせすることが必要であると考えております。広報紙の未配布世帯数のすべてを把握しているわけではございませんが、それらの世帯への配布につきましては、未加入の御家庭を5世帯程度取りまとめ、その中から代表者を決めていただきましたら、自治会に加入していない御家庭にも、自治会を経由することなく市が直接配布させていただくようにいたしております。 現在、配布箇所で申しますと46カ所、世帯数で申し上げますと661世帯の自治会に未加入の御家庭に対し、配布させていただいておるところでございます。 さらに、広報紙の届かない御家庭への対応といたしまして、市役所、行政局、支所、出張所、公民館、海南駅構内の物産観光センター市民交流センター等にできるだけ細やかに備えつけ、御自由におとりいただけるようにしておるところでございます。 また、海南市ホームページでも広報紙を公開し、閲覧できるようにいたしております。 今後とも、行政サービスを提供する立場といたしまして、その情報源となる広報紙が行き渡るよう、多くの皆様のお声をお聞きしながら、最善の配布方法により行ってまいる所存でございますので、どうかよろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 谷口高齢介護課長  〔高齢介護課長 谷口俊治君登壇〕 ◎高齢介護課長(谷口俊治君) 5番 中井議員の御質問中、3点目の介護保険改正の問題点について御答弁申し上げます。議員の御質問の順番とは異なる答弁になるところもありますが、お許しをいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず、介護保険はどのように改正されるかでありますが、議員も御承知のとおり、改正介護保険法が去る22日、国会で成立しました。その改正に伴う影響として、予防重視型への転換により、要介護度ランク分けが要支援を含め6段階から7段階になり、現在要支援の方は全員、新予防給付対象の要支援1になり、要介護1の方は新予防給付対象の要支援2と、従来サービスが受けられる新要介護1に分かれます。 海南市の場合は、平成17年4月末現在で要支援の方は第1号被保険者で359人、第2号被保険者は6人、要介護1の方は第1号被保険者で889人、第2号被保険者は19人ですから、第1号・第2号被保険者を合わせ1,453人の方が影響を受けることになると考えられます。 4月末の第1号被保険者の認定者数は3,024人、第2号被保険者数は63人ですから、認定者の47%の方が影響を受けることになります。 国の試算では、現在要介護1の方の7から8割の方が要支援2に移行する見込みになっていますから、海南市の場合、635人から726人となることになります。 なお、新予防給付利用に係る適切な理解が困難である人、疾病や外傷等により心身の状況が安定していない人などは新予防給付の対象にはならないようです。 認定の基準の改正点ですが、認定調査項目の追加、特記事項の記載の充実などです。 次に、地域支援事業ですが、この事業は市町村事業で、要支援・要介護以外の非該当者が対象で、介護認定で非該当とされた方や、実態調査や相談窓口などを通じて介護予防が必要だと判断された方などが対象になるものと考えています。 事業内容ですが、従来の老人保健事業や介護予防、地域支え合い事業などを一元化したもので、健康教育、健康診査、そして転倒骨折予防事業運動指導事業などの介護予防に効果的な事業、このほかにも家族介護支援に関する事業などもあるようです。 地域包括支援センターですが、在宅介護支援センターが現在行っている地域の高齢者の実態把握や虐待への対応など権利擁護を含む総合的な相談窓口、市町村や関係機関との調整やケアマネジメント等のバックアップを行う包括的・継続的なマネジメント、そして、介護認定で要支援1・2と認定され新予防給付の対象となった方や地域支援事業の対象となった方の介護予防プランの作成などの介護予防サービスの利用に要する業務と介護予防マネジメントという、3つの基本機能を担う総合的なマネジメント機関です。 そして、地域包括支援センターに配置すべき職種としては、社会福祉士、保健師、スーパーバイザー的なケアマネジャーの、保健・福祉・医療に携わる専門職種となっているようです。 今までの介護サービスとの違いですが、例えば新予防給付の予防訪問介護は、基本的には従来の家事援助のようにヘルパーが全部するのではなく、一緒に料理をつくったり掃除をするなど、その手助けをするようになります。 次に、介護保険施設利用者の居住費や食費の自己負担のことですが、本年10月から特別養護老人ホーム老人保健施設介護療養型医療施設に入所されている方については、光熱水や部屋代などの住居費や食費が保険の対象から外れ、利用者の自己負担となります。ショートステイも含まれます。 これは、在宅でサービスを受けている方は家賃や光熱水や食費を支払っているのに、施設に入所している方は食費等こういった費用を介護保険で見るのは公平ではないという指摘によるものです。 そこで、自己負担はどのように変わるのかということですが、施設入所者の所得階層によって異なる保険料段階や、入所している部屋が個室であるのか多床室であるのかによっても異なりますので一概に答えられませんが、厚生労働省の試算では、要介護5で特別養護老人ホームの4人部屋に入所する方は介護保険の1割負担分を含め5万6,000円ですが、10月以降は8万7,000円になります。また、個室の場合の自己負担は月額10万円前後ですが、13万4,000円になると試算されています。月額で3万円程度の増額となりそうです。 ただし、低所得者には大幅な負担増とならないように配慮されています。 それから、介護保険料の不均一賦課のことでございますが、介護保険の事業計画策定委員会において、平成17年度の給付費等を参考にして、今後不均一にするのであるか、同額にするのかについては検討されることになると思います。 以上、御答弁申し上げます。よろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 再質問ございませんか。 5番 中井富美夫君 ◆5番(中井富美夫君) まず、りんかんコミュニティバスのことなんです。 りんかんコミュニティバスの運行のことなんですけども、先ほどの答弁の中で、住民からの強い要望があればいろんな角度から研究していくという答弁をいただきました。 皆さんも、執行部の方も御存じだと思います。合併時に各地区へ説明会に行かれました。そのときの中でもやはり、りんかんバスを何とか走らしてほしいという形の中で言われておるわけであります。また、アンケート調査の中でも、コミュニティバスの運行の声が寄せられているわけであります。これが強いか弱いかちゅう判断は私にもできないわけなんですけども、こういった声があるのに、強い要望があったらという形で言うのはちょっとおかしいんじゃないかと思うわけなんです。 もう一度お聞かせください。研究をして進めていくちゅう部分は一定評価ができるんですけども、要望がないというようなちょっと答弁に聞こえましたんで、その点についてもう一度お聞かせ願いたいと思います。 次に、2点目の広報かいなんの配布方法という形の中で答弁がいただけました。自治会なり区と契約をして配っておるんだと。どっかで、そういう自治会でなくてもそういう代表者がだれか決まればそこへも持っていくと。そういう形の中での答弁だったと思います。 しかし、この配られてない人は市民税を払い、そこで生活してるわけでありますね。市民の知る権利が侵されているのではないかと。いろんなことをされてこそ市の行政サービスだと思うわけなんです。また、行政の知らせる義務を怠っていないのか、こういった問題が出てくるわけであります。 700何ぼでしたかね、配られてないのが700何ぼだったと思います。それを郵送するなり何なりの形の中で届けるなりという形の中で考えられないのか。また、違った方法で行われるということも考えられないのか。これはほんまに市民の知る権利、また行政の知らせる義務を怠っているように思えますが、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 それから、介護サービス。大変詳しくお答え願いました。予防を中心にした介護サービスを組み上げていくという形の中で答弁されました。しかし、予防中心にしても、そういう筋トレをしても、本当に元気になるのか、予防できるのかという形に思われるわけであります。 もう一つは、先ほど答弁いただきましたけども、施設の居住費また食費、低所得者は低くなるという形だったんですけど、これは低くならないように思われるわけです。 そこで、まだ、ここ数カ月すれば実施されますんですけども、今後こういう施策を軽くする措置の減免制度というものを考えられないのかということをお聞かせ願いたいと思います。 今、全国で介護保険の利用料や国保税の減免制度が全国の4分の1を超える自治体で生まれてきているわけであります。そういった状況でつくられてる自治体もありますので、こういった施設の部分を、こういった減免制度をつくってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 あと、御答弁の方をよろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 前川市民部長  (発言する者あり) 答弁願います。 静粛に。  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 5番 中井議員の御質問に御答弁申し上げます。 コミュニティバスの下津地区への運行ということでございます。これにつきましては、重複する答弁になって申しわけないんですけども、例えば今現在は旧下津町内には、廃止路線代替バスということで1日3便運行されてございます。それの変更とか、またいろいろな、例えば実施するのであれば運行事業者の選定とかいろんな問題出てまいります。そういうもんにつきまして、要望があれば一度研究をしていかなければならないなというふうには考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 野崎政策調整課長  〔政策調整課長 野崎一郎君登壇〕 ◎政策調整課長(野崎一郎君) 5番 中井議員の広報紙の配布についての再度の御質問にお答えいたします。 現在のところ、市民の皆様方から広報紙が届かないと、あるいは届けてほしいといった苦情は係には届いてございません。将来的に、未配布の苦情が数多く寄せられた場合は検討する必要も考えられますが、今のところ、現在の配布システムをそのまま継続してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 谷口高齢介護課長  〔高齢介護課長 谷口俊治君登壇〕 ◎高齢介護課長(谷口俊治君) 5番 中井議員の再質問に御答弁申し上げます。 新予防給付の中の筋力向上トレーニングなどは実際に効果があるのかどうか、そういった御質問だと思いますが、国の方ではこういった筋トレをモデル事業として実施させています。その結果に基づいて、効果があるものとして今回の新予防給付の一つに加えたように考えてます。 それと、入所利用者の負担軽減ですけども、居住費とか食費の軽減なんですけども、これは国の方において低所得者に対して負担限度額を定めてございますので、一定の減免がされているものと考えてます。 以上、答弁申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 5番 中井富美夫
    ◆5番(中井富美夫君) コミュニティバスはまた研究していただいて、よろしくお願いしたいと思います。 かいなん広報等の配布についてなんですけども、そういう電話があれば対応していく、電話がないと対応しないのかということになります。それを言われると私大変困るわけなんです。私が電話してこういう形の中で、配布できてない地域があるんやけどもどうなってるのかという形の中で言わせてもらいました。しかし、その返答が全然返ってこないんですね。僕の名前で、はい。返ってこない。一応そういう電話があったちゅうことですね。一つも電話がないという形というのは、これはおかしいと思います。 それから、先ほど私言いましたように、市民の知る権利、行政の知らせる義務、こういう部分ではどう考えてられるのかということをお聞かせ願いたいと思います。 それから、介護保険の問題なんですけども、あと3カ月で10月から実施されるわけでありますね。介護保険の利用者がどういう形の中で変わっていくのか、また、いろんな不安を持ってるわけでありますね。だから、どういう形の中で利用者にこれを知らせていくのかという部分をちょっとお聞かせ願いたいと思います。 先ほど答弁ちょっと答えてもらえなかったんですけども、市独自で減免措置を今後考えていくつもりがあるのかという形の中で質問させてもらったんですけども、その答弁が返ってきておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。  (「29番」と呼ぶ者あり) 29番 川端 進君 ◆29番(川端進君) まだ議事進行いけへんのか。 議事進行いきます。 あのね、中井議員が一般質問されてるわけですけどね、この議案書の関係でちょっと議事進行させてもらうんですけどね、前川部長は旧下津町からこっちへ来たんで事情わからんのやと思うねんけどね、議案書の84ページ見てもうたらわかるんやけどね、コミュニティバスの運行補助金ということで19節負担金、補助及び交付金ちゅうことになってるんよ。つまりこれはどういうことかというたらね、大十が事業主体となって、大十がやっちゃある事業なんですわ。ところが、あんたの答弁は、最初の答弁はですよ、交通不便のところへの運行ということでやってますと言うたいしょ。そやけど、要望が強ければ検討したいとこういうことやって、再質問か何かあって、その再質問に対する答えは、下津地区でのバスの事情がこうこうこういう事情あるんで、それを検討したいんやと、そういうことで、つまり、市があたかも事業主体となって市が事業をしてるような答弁であるわけです。 ところが、市が事業してるんやったら、83ページのよ、13節委託料へ上がってなけりゃあかんねや。市の事業やけど大十へ委託してると、こういう計上の仕方やったら今の答弁でもそれはそれでかめへんねんけどやな、下津から来たんで御理解ないのも無理もないとは思うけど、しかし、公式な答弁やさけね、これ事業主体は踏み間違うてもうたら大間違いするんで、これはもう議事進行、いっぺ議事録起こしてどういう発言なっちゃあるか見てやな、事業主体が明らかに違うんでやな、これはもう聞き逃すわけにはいきません。一遍それを諮ってください。答弁間違うてます。答弁の変更をお願いします。 ○議長(宮本勝利君) この際、暫時休憩いたします。          午前10時16分休憩 -------------------          午前11時43分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 29番 川端 進君の議事進行に関する発言にお答えいたします。 先ほどの休憩中に会議の記録を調査したところ、市民部長の答弁中に議員御指摘の内容の答弁があると認められますので、改めて当局から答弁を求めることにいたしますので、御了承願います。 日程第1 一般質問を継続いたします。 5番 中井富美夫君のりんかんコミュニティバスの運行についての質問に対し、当局から改めて答弁を求めます。 助役 宮脇昭博君  〔助役 宮脇昭博君登壇〕 ◎助役(宮脇昭博君) 長時間にわたりまして貴重な時間をいただきまして、まことに申しわけございませんでした。 5番 中井議員のりんかんコミュニティバスの運行についての御質問に対する前川市民部長の答弁で、コミュニティバスの事業主体が市ととれるような答弁をいたしましたので、改めて答弁をさせていただきます。 りんかんコミュニティバスの運行についての御質問の2点にわたって御答弁をさせていただきます。 まず、1点目のりんかんコミュニティバスの運行について御答弁申し上げます。 このりんかんコミュニティバスの運行路線につきましては、北野上線、南野上・東畑線、別所・扱沢線の3路線が運行されております。 次に、過去3年間の年間乗車人数の状況でございます。 平成14年度につきましては、北野上線6,442人、南野上・東畑線4,639人、別所・扱沢線4,309人、合計1万5,390人。 平成15年度につきましては、北野上線4,388人、南野上・東畑線4,226人、別所・扱沢線4,199人、合計1万2,813人。 平成16年度につきましては、北野上線3,660人、南野上・東畑線3,729人、別所・扱沢線3,006人の、合計1万395人でございました。 次に、2点目のコミュニティバスの下津への運行と主要施設への運行について御答弁申し上げます。 下津地区の交通未整備地区と主要施設を巡回するコミュニティバスの運行につきましては、今後住民からの強い要望がありましたらいろいろな角度から研究を進めていく必要があると考えておりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。 続きまして、5番 中井議員の再質問に御答弁をさせていただきます。 コミュニティバスの下津地区への運行につきましては、今現在、旧下津地区内には廃止路線代替バスということで1日3便運行されてございます。それの変更とか要望がありますので、研究をしていかなければならないというふうに考えてございます。 以上、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、5番 中井富美夫君の再々質問に対して、当局から答弁願います。 森政策調整部長  〔政策調整部長 森 孝博君登壇〕 ◎政策調整部長(森孝博君) 5番 中井議員の、広報等の配布方法についての再々質問にお答えをいたします。 市民の知る権利につきましては、十分認識してございます。広報紙の配布につきましては、その最も有効な配布方法といたしまして、自治会また区長会の御協力により配布をお願いし、行っているところでございます。また、新しくできたマンション等では、自治会、区長会への未加入の世帯が多いわけですが、そういった世帯につきましては代表者を決めていただき、対応しているところでございます。 知らせる義務ということでは、さらに各施設への設置やホームページでの公開を行っているところでございますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 谷口高齢介護課長  〔高齢介護課長 谷口俊治君登壇〕 ◎高齢介護課長(谷口俊治君) 5番 中井議員の再々質問に御答弁いたします。 市の減免についてでございますが、今現在は法の施行どおり行いたいと思いますが、運用面において特に必要な措置を講じなければならないようでしたら検討させていただきたいと思います。 法改正についての市民への周知でございますけども、海南市報等で広報してまいりたいと考えています。また、施設の関係者やケアマネジャーについては、既に説明をしているところでございます。 以上、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 5番 中井富美夫君 ◆5番(中井富美夫君) コミュニティバス、代替バスの件なんですけど、研究していただいて、できるだけ走らせるようにお願いしたいと思います。 それから、かいなん広報の配布ということで、先ほどから答弁が全然前向きには変わっていないと思うわけなんです。 先ほどから言われているように、自治会またマンションであれば代表、ホームページ、お年寄りがホームページをよう開くんではないと思います。器用な人であれば開かれるかもわかりませんけども。そういう組織がなければ配れないというんじゃなしに、もっと前向きな検討で、郵送とかそのほか何か研究できないのか、もう一度御答弁のほどをお願いしたいと思います。 それから、減免はまたいろんな形の中で検討していくちゅうことなんですけども、10月から始まる介護保険の改正なんですけども、現場の人はそれなりに知らせておると。利用者の方についてはまだ知らされておらないと思います。特に施設を利用されてる方、またデイサービスなりショートステイなりされてる方に早く知らせてもらうよう、これお願いしたいと思います。 以上でよろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 森政策調整部長  〔政策調整部長 森 孝博君登壇〕 ◎政策調整部長(森孝博君) 5番 中井議員の広報等の配布の方法についての御質問にお答え申し上げます。 現在私どもが行っている方法が最もよい方法であると考えているところでございますが、一度他の自治体の配布方法等を調査させていただき、研究してまいりたいと考えますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) 以上で、5番 中井富美夫君の質問を終了いたします。 この際、昼食のため午後1時まで休憩いたします。          午前11時52分休憩 -------------------          午後1時開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 1番 上田弘志君  〔1番 上田弘志君登壇〕 ◆1番(上田弘志君) それでは、議長のお許しを得まして、一般質問をさせていただきます。お昼最初ということで非常に緊張いたしております。どうかよろしくお願い申し上げます。 まず、私の質問は大きく分けまして、中心は新海南市にふさわしい「元気 ふれあい 安心の海南市を目指して」、これは合併のスローガンでありますが、新市の新市長になられた神出市長の後援会のリーフを見させていただいても、神出市長はこの理念を掲げて市長になられました。新市が市民と行政、いろんな人々の協働の力で「元気 ふれあい 安心」の海南市になることを望んで、質問に当たります。 まず、元気の部分で、市民の皆さんにお会いすると「海南どうにかならへんのかい」と、そういう声を至るとこで聞きます。私はこの問題、1つは昭南工業跡地等についてにかかわって質問をさせていただきます。 それで、この問題につきましては、寺杣議員、河野議員が一般質問で取り上げましたので、1つは質問を一部変更しまして、1つは問題提起、またこれにかかわるこの土地利用にかかわって、道の駅で海南市のアピールを、こういう形で進めさせていただきます。 まず問題提起でありますが、市当局は寺杣議員、河野議員の質問に対して「この昭南跡地は市の市街地の中心部にあり、市の活性化につながる重要な土地と位置づけています」と答弁されました。 また、庁内組織である「まちづくり事業推進土地利用計画検討委員会」で利用方法を検討しているとのことでありますが、私はこの土地を開発公社に先行取得を依頼した目的、すなわち公共・公益的利用を目的とした経緯がありますから、その趣旨を十分実現するために、この跡地利用については新市の長期総合計画の中で位置づけて、市民を含む幅広い意見を聞きながら進めていくべきだ、このように考えています。以上、これは問題提起であります。 具体的な質問の、道の駅で海南をアピールしませんか。皆さんもよくお聞きになったと思いますが、道の駅というのは国土交通省の所管の事業であります。現在、県下では17カ所の道の駅があります。残念ながらこの海南、海草には1カ所もございません。 私は先日、県下で一番新しい17番目の道の駅である根来さくらの里を見学してまいりました。この道の駅は、岩出町が平成13年度に町単独事業として経営体育成緊急支援事業として国庫補助を受けて建設されました。施設は敷地面積2,327.21平方メートル、建築面積154.9平方メートル、駐車場として普通車26台、大型車4台、計30台の駐車場を備えています。また、20基の公衆用便所などあり、そういった施設で構成されています。 この道の駅を建設するに要した事業費ですね、これが1億8,182万3,000円で、そのうち6,500万円が国庫補助で賄ったということです。 管理運営はすべてJA岩出に委託しています。農産物等の販売実績は、利用者で年間約17万人、販売額約2億円、JAから派遣されている店長さんにお聞きすると、当初の予測を大幅に上回っている、こういうお話でありました。 また、山野草を除いてはほとんどが岩出町内で生産される農産物、またパンとか和菓子、そういったものであります。中には、ある品目に至っては年間1,000万円の売り上げを上げている。岩出町内でできたものを泉佐野岩出線を通る交通利用者に提供していると、こういうことでありました。 私は、4月1日に農業を産業基盤としている下津町との合併の新市のメリットを生かして、道の駅で海南市をアピールしませんか、こういう提案であります。 種々検討しなければならないと思いますが、私はこの用地に昭南工業跡地が最適と考えています。それはなぜかといいますと、この用地は国道42号線、国道370号、阪和自動車道、海南東、海南両インターに接し、集客能力を十分持っていると思います。 国交省和歌山河川国道事務所の平成11年10月7日の交通量調査を見ても、これは河川国道事務所が平成11年10月7日に3地点に分けて調査をしています。A区間といいますのは、そのろうきんの前の交差点から和歌山方面向きですね。この間の交通量を調査してます。 御紹介しますと、この日の24時間の交通量は4万1,383台。12時間交通量、これは午前7時から午後7時まで、これ2万9,995台、こういう交通量になってます。 また、この土地は藤白神社を中心とする熊野古道、下津の文化財など、観光資源のセンター的位置をも占めると考えられます。 生産者、市民と力を合わせて、夢のある元気な町・海南をつくるために、ぜひ検討していただきたい、このように考えます。当局の見解を伺います。 大きな質問の2、市民の声にこたえる市役所を、これ、諸般の事情で省略させていただきます。 3、JR黒江駅等のバリアフリー化についてお尋ねします。 これは旧海南市の平成17年3月定例会で、我が党市議団の幡川議員がこの問題を質問しました。また、この間JR西日本福知山線で107名の乗客が亡くなられ、また、多数の負傷者を出す大事故が起きました。この場をおかりしまして、亡くなられた方にお悔やみと、負傷された方々にお見舞い申し上げます。 さて、JR黒江駅プラットホームの段差解消、皆さん、この写真を見てください。これは幡川議員と私と雑賀県議が過日、駅へ、プラットホームへ入らせていただいて写した写真です。議員の皆さんのお手元へ新聞のコピーがいってると思うんですけど、それは智辯の小学部の児童が乗っているとこですね。このように、大変な段差があるわけです。 この問題につきまして、交通バリアフリー法による基本構想策定について、旧海南市の平成17年3月定例会で、当時の担当課長は県の見解として、JR黒江駅の場合は非常に難しいのではないか、このように答弁されています。 その当時の県の見解はそうでしたが、6月定例県議会で我が党の雑賀県会議員のこの問題に対する一般質問に対して、県企画部長は次のように答弁しています。プラットホームのかさ上げ等、駅のバリアフリー化の整備について、市町村が積極的に国や県の補助制度を活用できるよう、働きかけてまいりたいと考えている。また、黒江駅の安全対策をただした質問に対して、同じく県の企画部長は、平成16年度の1日当たりの乗降客数が4,924人となっており、今後とも増加傾向にございます。交通バリアフリー法に基づいた整備を進めるのが適当と考えている。海南市に対し、積極的に基本構想の策定を働きかけたいと、このように答弁をされました。 幡川議員が旧海南市の3月議会でこの問題を取り上げてから、わずか3カ月と少しですね。この間、状況は大きく変わってきているわけであります。 また、この問題は平成15年、16年と室山地区連合自治会、黒江地区連合自治会から市へ改善の強い要望が出されています。 市当局は、今こそこの課題に積極的に取り組むべきではありませんか。神出市長は合併に当たって、地方分権の中で自己責任、自己決定、そういう地方自治が求められている、このようにいつも言われます。私は今こそ、県から言われるのではなくて、海南市の自己責任、自己決定でこの問題を解決すべきだ、それが市民の命と安全を預かる行政の役割だと思います。 そこで質問します。1、その後の取り組みはどうなっていますか。2、冷水浦、加茂郷、下津駅の実態はどうなっていますか。3、国・県の支援策はあるのか。4、早期に基本構想を策定していく計画はあるのか。 以上について答弁を求めます。 次に移ります。 次は、職員の長時間勤務の解消の問題であります。この問題は昨日河野議員が取り上げましたので、私は今、国がどういうこの問題についての流れでいってるのか、また、市の職員の勤務時間や休暇を定めている条例、この条例や規則で勤務時間、時間外勤務労働がどのように規定されているのか、そういった面からこの問題を取り上げたいと思います。 皆さん、これは和歌山の労働基準監督署行ったら自由に持ってこれるパンフレットです。これは平成3年に労働政策審議会というのがあるわけですね、厚労省の専門の審議会で。ここが平成3年に所定外労働削減要綱というのをつくりました。その後、平成13年に改訂版が出されています。それの概要ですね、パンフレットです。 これを見てみますと、「なかなか減らない所定外労働」、これは時間外労働や休日勤務労働ですね。これは民間の企業では所定外労働、労基法ではこのように言いますね。これで見ますと、労働者の年間の総実労働時間は減ってきているわけですね。まだまだヨーロッパ、欧米に比べて長時間労働が日本には生きているわけですけども、総労働時間、大体これは平成15年の厚労省の毎月勤労統計、毎勤というやつです。これは平成15年度で1年間の1人が働いている労働時間、これ1,853時間。そのうち所定内労働、要するに就業規則とかそういったもので決められている労働時間ですね、これ1,706時間。これは昭和62年からずっと下がってきているわけなんです。これ、こういう資料を見ますと。ところが、所定外労働時間、これがこの十数年減ってないんですよ。 だからこの問題、いわゆる時間外勤務が長時間労働のもとになっているというか、そういう中で、過労死の問題とか、それから皆さんもテレビ・新聞でごらんになったと思いますけども、サービス残業。この間もある企業が52億円裁判所から支払えという判決が出てましたね。こういういろんな問題を生んでいます。 ですから、この労働時間の中でも時間外勤務労働を減らしていくというのは、これ国を挙げての取り組みなんですね。そういう中で、なぜ所定外労働を減らさなくてはならないか、この労働省の審議会がつくったパンフレットには5つ書いてます、5つ。 個人の自由時間、これを保障せんとあかんと。 家族の触れ合い。お父さんやお母さんが長時間労働でなかなか子供が帰っているときに帰れない。いろんな問題が発生します。家族の触れ合いが大事だ。 それから、地域社会とのかかわり。よく言われますね。一生懸命働いてると「あの人はいっこも町内の会合出てけえへんよ」。この中にはそういう方おられませんと思いますけどね、地域活動もみっしりやってると思います。そういう地域社会とのかかわりですね。 それから、健康と創造性。やっぱり、きのうも河野議員が指摘をしておりましたけども、長時間が連続して続くことによって心的な疲労、ストレスがたまってくる。これでは市民の方に笑顔でサービスを提供するということはできないと思います。4番目は健康と創造性ですね。 5番目は、働きやすい職場環境。働いている人にはいろんな、個人的にも体力差あります、また、男女の性の違いもあります。また、子供がいてる、家に介護しなければならない人がいてる、さまざまな人が1つの職場に働いてます。そういった中で、労働時間を短縮することによってそういう人たちの負担を軽くしていく、それが大事だと、このように言っているわけですね。 そしたら、海南市の職員の勤務時間、休暇等に関する条例、これどないなってるか。皆さん、忙しかったら残業しゃあないやないかと、こう思いますね。これ当たり前やと思います。ところが、この中でも言われてます。そもそも時間外労働ちゅうのは、正規の勤務時間ではどうしても仕事が済ませれない臨時・緊急の場合に行うんですと。この考えですね。 これは、この新しい海南市、専決処分でいろいろと臨時議会ではありましたけど、この専決処分された条例に載ってるんです。むやみやたらと毎日毎日何か月、そういう勤務をさしていいですよ、こうなってないんですよ。これはもう担当の部課長さん、十分御存じやと思います。この職員の勤務条件、休暇等に関する条例第8条、ここにちゃんと書かれてあるわけです。 職員の時間外勤務、これ2つあるんですよ。1つは日直というんです。本来の仕事でなしに、市役所に来た文書を受け取ったり、いろんな連絡する、これですね。これが8条の1項なんです。 2項には、通常的な時間外勤務の範囲が書かれてるんです。臨時とか緊急的にとか。大体2カ月3カ月、長いときになったら半年、こんなん臨時とは言えないと思うんですね。そういうことが条例でもうたわれてます。 また、先ほども言いましたけども、家族の触れ合い、働きやすい職場環境の中で言いましたけども、育児や介護、こういうことをしなければならない職員さんもおられるわけです。ですから、この条例の第8条の2項、育児や介護を行う職員に深夜勤務さしたらあかん。 また、時間外勤務の制限。これは職員さんが、家に小学校までの子供さんを持っている親である職員が、私は子供の食事をさしたりいろいろさしたりせんなんから時間外勤務はできませんちゅうたら、それはそういう手続が要るわけですけども、そういう場合は認められるわけですね。それから、こういった、もう手続をした育児や介護しなければならないと言って申し出た職員、この職員に対しては時間外勤務時間の制限というのがあるんです。条例の8条の2項には。そして、時間外勤務をどうしても、市民のための市役所ですからどうしても公務をしなければならないときは、1カ月24時間、年間150時間以上はそういう申し出をした人には時間外勤務をさしたらだめですよ、これ条例でうたってるんです。 そういった点で、私この問題で、本当言うたらこれ2回目になるんです。私が初めて市会議員になったときにこの問題も取り上げたんです。本人や職員さんの家族から何とかしてほしい、こういう形で、初めての議会でこの質問を取り上げました。もう今回2回目になるんです、同じ海南市でも。 ですから、以上述べたような点から、当局は長時間勤務の実態どうなっているのか、新しい海南市になってからですから、こういう条例、規則も踏まえてどうなっているのか、またその原因は何かということを把握してるのか。原因がわかれば解決策は出てくるわけですからね。 そういった意味で、例えば職場でやっぱり職員の勤務時間をちゃんと管理する体制できてるんか。これは総務課でやるといったら大変ですからね。やはり私はこれは時間外勤務を命令するのは所属長ですからね、部課長さんなりがちゃんとした自分の職場の職員の労働時間をきちっと管理してる体制ができてるんかどうか。これ責任者の明確化ちゅうんです。 それから、職場の業務改善ですね。きのうも話ありました。どこに問題があるのか。どうしたらいいのか。これを話し合う職場会議。これは臨時職員も含みます。当然です。そういう臨時職員も含めた職場会議、それから相談窓口ですね、それから労使協議。こういった取り組みについても、やられてなかったら今後どうやっていくんか。 それから、庁舎の中を歩いてみますと、余り最近目立ちませんけども、毎週水曜日ノー残業デー、これどこの役場へ行っても張ってると思います。果たしてこのノー残業デー、完全に実施されてるんかどうか。スローガン倒れになってないかどうか。そういった点を含めて御答弁をお願いします。 以上が4番の質問です。 5番、信頼される市民病院を目指して。 私は実はこの問題、もっと頑張ってよという意味でしようと思ってたんです。ところが、この間市民病院でちょっと診てもらいに行かんなんことが起こりまして、そして、診察終わって会計、お金払わんなんですからね、待ってたんですよ。ちょっとそのとき込んでましたんで、掲示板見てたらこういうもんが張ってたんです。 これ、皆さんにお渡ししたらよかったんですけど、ちょっと申しわけございません。「アンケートに御協力ありがとうございました」、これ、患者アンケートとられたんですね、市民病院。これはすばらしいことであります。このアンケートを実施されたのは平成17年1月17日なんですよ。そしてこれを集計されて、病院の掲示板に「アンケートに御協力ありがとうございました」、患者さんに明らかにしてるわけですね。 私見てね、私みたいにもっと頑張ってほしいなと思って書いた人ないかいなと思たんよ。ところがこれ見さしてもうたら、これ「よい、普通、悪い、わからない」ありますけど、まあ3段階評価でいきましょか。大体この3段階評価で「よい、普通、悪い」を問う項目28項目あるんです。それで、アンケートに答えた人28名。中には無回答の人ありますから。ですけど、この全項目の平均点、まあ学校の成績じゃないですけど評定点を出しますと、「よい」と答えた人が、合計全部で28項目に対して割ったんですよ、58.57点ですね。それから「普通」81.32、「悪い」12.46。まあ言うたらあれですね、学校の成績で言うたら優秀ですね。優良可とありましたけども、冷や冷やしたことは覚えてますけども、非常に市民の、患者さんの信頼をかち取られている。私、自分の考えてたことが非常に間違ってたちゅうことで反省しました。 そういうことで、多少この質問をどうしようかなと思ったんですけども……  (発言する者あり) やります。 そういう意味で、これは要望なんです。このことをぜひ職員さんの中へ確信にしていっていただきたい。今、病院は大変な、病院の、海南市民病院だけでないですけども国の医療政策、医療改革によって病院経営、医療界は大変なんですね。患者も大変ですけども、そういう中で頑張ってる職員さんにはやはり確信にしていっていただきたい。 それともう1点。今後充実すべき点とか患者様のコメントありますけども、お金がかからなくて今すぐできるものは直ちにやってあげてください。それから、職員さんの知恵を出して、職員さんの協力で解決できるもの、これも解決してあげてほしい。それから、予算や一般行政と相談したり検討したりすべきものは、その中で実現できるものは計画的に実施をしていってほしい、これは要望しときます。詳しいことは病院の事務局へどうぞ、お申しください。 さて、本題に入ります。 そういった中で、私はやっぱり市民病院の再建に向けて、今御紹介したように患者さんから非常に信頼されている病院ですから、これから本格的な再建へ向けてやはり、さらに市民に信頼される市民病院目指して、医療安全対策について質問します。 これにつきましては、こういうのが出されてるんですね。これは平成13年5月に厚生労働省で医療安全問題についてこの間いろんなとこで問題にされてますね。そういう中で厚生労働省が医療安全対策検討会議というのを平成13年5月につくりました。その専門家の方たちが平成14年4月17日に「医療安全推進総合計画・医療事故を未然に防止するために」、こういう形の報告書をまとめられました。また、この会議のもとに医療安全対策検討ワーキンググループというところが今後の医療安全対策について報告、こういうのも出されてます。私はこの医療安全推進総合対策をもとに質問をさしていただきます。 この中で言われてることは、国民の生命・健康が守られるべき医療機関における医療事故が相次いでいる中で、医療安全の確保は医療政策における最も重要な課題の一つとなっている、このように報告書は位置づけています。また、医療現場の現状として、医療事故により患者が死亡するなど痛ましい事案が発生しており、国民生活の安定、安心に最も密接なかかわりを持った医療に対し、信頼が揺らぎかねない状況となっている、このように今の日本の医療の現状を分析をしております。 また、この第2章、医療の安全の確保に当たっての課題と解決方法の中で、私なりに重要と感じた点について意見を述べ、答弁を求めます。 この中で、「医療安全を確保するための医療機関の責務と役割」で、このように指摘をされています。医療機関の責務と役割では、管理者の強い指導力のもと、適正な組織管理と体制整備を行い、組織を挙げて安全対策に第一に取り組んでいくことが必要であり、ここが大事なんですね、患者の権利を擁護するため、体制を院内に整備していかねばならないとして、管理者を初め組織管理や体制の整備の重要性を強調しています。 次に、私なりに大事だと思った点は、正確で効率的な情報管理の推進の対策であります。ここでは、診療録を初めとする診察の諸記録については、1患者1番号を基本とし、1人の患者の必要な診療情報にすべての医療従事者がアクセスできるようにする必要があるとされています。 医療というのはお医者さんだけでも成り立たないし、看護師さんだけでも成り立たない。他の医療従事者とのチームワーク、これで医療というのは成り立っていると思うんです。 私も市民病院で2つの診療科にかかっています。ですから、2枚の診察券を持ってるんです。私の母親になりますともうそれを超えてますね。ですから、ここで言われているように、1人の患者の情報を統一化していくというんですか、いろいろ問題もあると思うんです。システムの問題、診療録、カルテを統一していくわけですからね。でも、せめてこの診察券、統一できないでしょうか。これはひとつ御検討願いたいと思うんです。 幾つか述べましたが、市民病院で医療安全推進総合対策に基づいた安全・信頼の取り組み、どのような取り組みをされているのかお答えください。 また、先ほど御紹介しましたけども、これからも患者さんの意向を調査していく、アンケート調査を含め、患者さんや利用者の声を聞くそういった取り組み、どのように考えておられるのかお聞かせください。 以上が5点目の質問です。 最後に、今ホットな、日本だけでなしに中国・韓国・アジア、またはこの間ニューズウィークにも大きく取り上げられましたけども、靖国史観、史観と言えるようなもんでないですけどね、あれは靖国神社が考えている戦争観といいますか、それと来年から中学生が使う教科書がことし決められようとしています。この靖国史観と教科書問題、これについて意見を述べ、関係当局のお答えを願います。 ことし日本は戦後60年を迎えました。20世紀の時代、我が国を初め世界は2つの世界大戦、軍国主義やファシズムの支配などを経験しました。また、この世紀は、人類史上で3つの大きな変化が起きました。 1つは、植民地体制の崩壊です。アジア・アフリカを含む世界の国々で、100を超える国々が主権国家となりました。かつて日本が植民地支配をしていた韓国、台湾、それから中国ですね。こういった国々を含めて100を超える国々が主権国家として政治的な独立をかち取りました。 2つは、国民主権の民主主義の確立です。我が国を含む世界の大多数の国々が、国民主権を政治原則とするようになった。これは非常に大きな歴史の進歩であります。 3つ目は、国際連合の創設に見られるように、戦争のない世界をつくり上げることが世界的な目標になりました。この大きな3つの変化が20世紀に起こったわけです。 例えば、ここ最近のアメリカのあのイラク戦争。このアメリカのイラク戦争に各国がどのような態度をとったか、その態度を見れば明らかであります。この戦争に賛成は49カ国、そこに住んでいる人口は12億人、それに対し不賛成・反対の国は142カ国、人口50億人です。世界の国々の3分の2以上があのアメリカの無法なイラク戦争にノーの態度をとりました。 21世紀は、日本を含む世界の人々の知恵と努力で、世界から戦争をなくしていく展望が開かれつつあります。 この流れに逆行する小泉首相らの靖国神社参拝、日本の侵略戦争を正当化する教科書問題に対して、中国や韓国を含むアジア諸国から厳しい批判の声が上がり、外交上も深刻化しています。 私は、靖国参拝や侵略戦争を正当化する教科書問題は、戦争のない世界づくりを目指す国連憲章や大多数の国民が戦後に生きる原点とした日本国憲法に背を向ける、大義も道理もないものと考えています。 ではなぜ、靖国参拝などがアジアや世界の人々から批判され、大義や道理がないのでしょうか。 1つは、御紹介しますと、ことし6月3日付朝日新聞、朝日新聞を講読されてる方はお読みになったと思いますけども、この6月3日付朝日新聞15面の「一から分かる靖国問題」です。 これを読んでみますと、靖国神社の成り立ち、このように紹介してます。靖国神社は1869年(明治2年)、明治新政府によって戊辰戦争での官軍の戦死者らを弔うために建てられ、当初は東京招魂社と命名され、10年後に靖国神社と改称されたとあります。この記事によりますと、あの西南戦争で戦った西郷隆盛氏はここには祭られていないということなんですね。それから、大空襲によって多くの方が亡くなられました。また、6月23日、テレビでごらんになったと思いますけど、あの沖縄戦でも10万人近い方が亡くなっておられます。この方たちが祭られていない神社なんです。 また、記事に戻りますと、明治政府は神道を事実上国教とし、神社に特別の保護を与えた。この国家神道が軍国主義と結びつき、戦争に国民を動員する支柱となった。その最も中心的な存在が靖国神社である。これ、私が言うんとちゃいますからね。共産党の上田が言うんちゃいますから、これ朝日新聞がやってますからね。そういう意味で、非常に価値のある記事でした。 次に靖国神社の、今度は、また戻りますけども、この記事の中に靖国神社の社殿の紹介やってるんですよ。今盛んに言われてるのが、この遊就館ってあるんです、ここに。行った方は入られたと思いますけども。ここについて、この朝日新聞の記事はこのように書いてます。明治以降の戦争を自存自衛のため避け得なかった戦争と位置づけ、戦死者の遺品や武器などを展示した軍事博物館。私はいろんな神社とかお寺、古寺とかは好きですけども、こんな軍事博物館のある神社とか、余り聞いたことないですね。このように紹介されてます。 それでは次に、この靖国神社が後援したビデオが、名前は「私たちは忘れない」、これで流れているナレーションを紹介しながら、靖国神社とはどういう神社か、どういうことを目指しているか、明らかにしたいと思います。 このナレーションの中でこのように言っています。日本は、明治開国以来、欧米列強の植民地化を避け、彼らと同等の国力を養うべき努力をしてきました。日本を邪魔者扱いにし始めた米英の抑圧と中国の激烈な対日運動にも我慢を重ねてきました。このように明治以降からの日本の侵略を正当化するわけです。これ私が言ってるのとちゃうんですね。極東の小国・日本が大国を相手に立ち上がった大東亜戦争。これは国家と民族の生存をかけ、1億国民が悲壮な決意で戦った自存自衛の戦争だったのです。 このナレーションでわかることは、太平洋戦争を大東亜戦争と呼び、自存自衛のための戦争だったと説明するところに靖国神社の歴史観を見ることができます。このことから、靖国神社は戦死した軍人等を追悼している神社でなく、「日本の戦争は正しかった」、こういう政治目的を持った運動団体で、ヨーロッパでいえばネオナチ運動と同じ運動団体であります。 こういった靖国神社の戦争観、日本の戦争が正しかったんだ、これが2001年に子供たちが使う教科書に持ち込まれました。これです。これが新しい歴史教科書をつくる会が出した初版本です。これは当時本屋さんで買えたんです。 これを見てみますと、同じような立場からこの日本の近代の戦争について述べられています。今、来年度から使われる教科書の展示が、教育委員会でこの委員会の1階で展示が行われてますから、どうか同僚の議員さん、ぜひ一度目を通していただきたい、このことをお願い申し上げます。 冒頭述べたように、21世紀に入り、世界から戦争をなくす目標に向かって前進している中、その世界との共感と連帯を真剣に探求する努力なしに、21世紀の日本の未来はないと考えます。特に日本はアジアの一員であり、アジア諸国との友好・連帯の関係を抜きにして日本の前途を開くことはできません。過去の戦争と植民地支配の歴史に正面から向き合うことをアジアから、世界から問われていることを、私たちは真剣に考えるべきではないでしょうか。 教育委員長、教育長にお尋ねします。1、歴史の真実に立って、太平洋戦争とはどういう戦争であったのか、その歴史認識をお聞かせください。2、憲法、教育基本法を生かす歴史教育をこの海南でも進めていただきたい。 以上2点についてお答え願います。 以上で、登壇しての私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 中尾教育委員会委員長  〔教育委員会委員長 中尾憲市君登壇〕 ◎教育委員会委員長(中尾憲市君) 1番 上田議員の御質問中、6番目の靖国史観と教科書の問題、そのうち1番目の歴史の真実に立って太平洋戦争とはどういう戦争であったか、その歴史認識を問うに御答弁申し上げます。 初めに、上田議員、お許しいただきたいんですけれども、この問題について教育委員会議では協議を行っておりませんので、委員中尾として御答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 太平洋戦争は、我が国が過去に一時期戦争への道を歩み、国の内外を問わず多くのとうとい命が奪われた、万感胸に迫る痛ましい戦争であります。植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えました。 今後は、このような惨禍を二度と起こさないためにも、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていくとともに、各国々、各国民が互いに尊重し合い、協調を図りつつ国際平和の実現に努めることが大切であると考えています。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 山本教育長  〔教育長 山本皖司君登壇〕 ◎教育長(山本皖司君) 1番 上田議員の御質問に御答弁申し上げます。 まず初めに、歴史の真実に立って、太平洋戦争とはどういう戦争であったか、その歴史認識を問うとのお尋ねですが、太平洋戦争は、ただいま委員長も言われましたが、過去の一時期、我が国が戦争への道を歩み、国内外において多数のとうとい命を奪い、国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によってアジア諸国を初め多くの国々の人々に対して多大の苦痛と損害を与えたこと、まことにつらく耐えがたい悲しみを覚える戦争であったと認識しているところでございます。 平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすると平和のとうとさ、ありがたさを忘れがちになりますが、つらく悲しいこうした歴史の事実を謙虚に受けとめ、未来を臨んで、人類社会の平和と繁栄の道を希求する人間を育成していかなければならないと考えているところでございます。 次に、憲法、教育基本法を生かす歴史教育をというお尋ねでございますが、日本国憲法また教育基本法の理念に基づいた学習指導要領に従って歴史教育も当然なされるものであると考えております。 学校での歴史教育の目指すものは、歴史的事象に対する関心を高め、我が国の歴史の大きな流れと各時代の特色を理解させるとともに、我が国の歴史に対する愛情と国民としての自覚を育てること、また、国家社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物と現在に至る文化遺産をその時代と地域との関連において理解させ、尊重させる態度を育てる等々目標に指導されるもので、各学校ではこの歴史教育の目標に基づき、適切な指導を行っているところでございます。 以上、御理解賜りたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 土井総務課長  〔総務課長 土井 博君登壇〕 ◎総務課長(土井博君) 1番 上田議員の大きな4点目ですか、職員の長時間勤務の解消の1つ目の、超過勤務の実態はどうなっているのかという御質問に御答弁申し上げます。 御質問いただきました、新市になって以後の時間外勤務の実態ということでございます。本年4月1日以後の、4月分と5月分について申し上げます。 これから申し上げる数字につきましては、高齢介護が福祉センターにございますんで、高齢介護課を含めた本庁の分の合計というんですか、実態ということで申し上げます。 まず4月分でございますが、1カ月の超過勤務時間が50時間を超える職員が26名ございます。また、100時間を超える者は3名でございます。トータル、全体では4,102時間ということになってございます。 それから、5月になりますと同じように50時間を超える職員が17名おります。それから、100時間につきましては2名ということで、全体では2,937時間で、1カ月に1,100時間余りの減という形になってございます。 これらの50時間を超える特に長時間のものでございますが、一部の職員を除きまして、合併に伴う事務に係るものでございます。システム移行によるものなどが含まれるものでございます。 また、5月分の50時間を超える17名のうちには、例年行われておるわけですが、市民税等の課税業務に係るものの職員数も含まれてございます。 以上でございます。よろしく御理解賜りますようお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 宗総務部長  〔総務部長 宗 泰雄君登壇〕 ◎総務部長(宗泰雄君) 1番 上田議員の御質問中、職員の長時間勤務の解消法に関しての数点の御質問にお答えをさせていただきます。いずれも御質問が関連いたしますので、一括して御答弁を申し上げたいと思います。 ただいま総務課長の方から、時間外勤務の実態について御答弁を申し上げたところでございます。 長時間に及ぶ実態でございますが、ただいま議員より時間外労働に係る規定等の御紹介がございました。それぞれの所属長においては、こうした時間外勤務について非常に御苦労されているところでございます。また、職員の安全衛生管理規程の中においての所属長の責務というものが定められてございまして、そうしたことも十分承知のことと思いますが、市民サービスを低下させてはならないというそうしたことの中で、やむなく時間外を命令しておる、そうした状況にございます。 また、水曜日にノー残業デーということで定めておるところでございますが、余り意識はされていない現状でございますので、改めて周知してまいりたいと思っているところでございます。 なお、先ほどから時間外の実態等御答弁申し上げたところでございますが、その原因は何かということでございます。これにつきましては昨日橋爪議員、また河野議員の御質問にお答えをさせていただいたとおりでございますが、一部の部署において合併に伴う業務の集中がございました。そうしたことから長時間の時間外勤務を行わざるを得なかった状況にございます。 私どもといたしましても、その実態把握に努め、緊急を要することについて職員の配置の見直しを行ったところでございます。 業務に応じた職員配置は当然でございますが、時期的に多くの業務が集中する場合もございます。また、一定の行政知識あるいは技術を要する業務もございまして、なかなか年間を通じて均等な勤務体制を構成するという難しさもございます。特に高齢介護課の現状のように、合併にあわせた事務の集中は特殊な現象であろうとは思ってございますが、非常に健康的にも過酷なものであったと思います。 職員の健康管理面での配慮を十分に考えながら、より適正な職員配置を行ってまいりたいと思っておるところでございます。 根本的な解消策を考えていかなければならないところでございますけれども、安易に職員数をふやすということにもなりませんので、やはり事務処理の方法の改善、見直し、あるいはコンピューター処理の高度化など、事務量そのものの削減を図っていかなければならない、そう思ってございます。 また一方で、職員の公務能力、公務能率の向上に向けた、職員の意識改革も欠かせないものであろうと思っておるところでございますが、いずれにいたしましても職員の安全及び健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成の促進に努めてまいりたいと思ってございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 1番 上田議員のJR黒江駅等のバリアフリー化についての御質問の4点にわたって御答弁申し上げます。 まず1点目、その後の取り組みはどうなっているかについて御答弁申し上げます。 まず経過説明から申し上げます。平成15年7月の室山地区連合自治会よりの御要望は、JR黒江駅におけるホームと列車との段差解消について、鉄道事業者であるJRに対し強く要望してほしいとのことでございました。このことを受けまして、現状把握をすべくJR黒江駅に出向き、上下線ホームと列車との段差の計測を行うとともに、JR黒江駅長に対しまして段差解消について強く申し入れを行ったところでございますが、段差解消は全国的な問題であり、JR黒江駅の現状は十分認識しているが、利用客の多い駅から随時実施しており、JR黒江駅の段差解消については多額の費用と時間を要することから、早急に着手する意向はないとの返答でありました。 その後、平成16年11月にJR西日本和歌山支社に出向き、段差解消について強く申し入れを行いましたが、JR西日本としては年次計画を立て、利用者の多いアーバンエリアから優先的に改善しており、未改善の駅を御利用いただく高齢者、障害者の方々には、駅員、乗務員が最大限の配慮を図るよう教育し、対応しているとの返事でありました。 平成17年3月にも再度、段差解消について強く申し入れをいたしましたところでございます。 平成17年6月、JR黒江駅の段差解消に係るその後の経過について確認するためJR西日本和歌山支社に出向いたところ、JRとしてはJR黒江駅の1日の利用者数が5,000人を超えた時点で、高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、通称交通バリアフリー法により、ホームと列車との段差解消を含む各種バリアフリー事業を実施する方向で考えていきたいとの返答でありました。 その後、県企画部総合交通政策課と協議しましたところ、県の見解としましては、平成16年時点でJR黒江駅の1日当たりの利用者数は4,924人であり、今後も増加傾向にあるため、交通バリアフリー法に基づいた整備を進めるのが適当であると考えているとのことでありました。 次に、2点目の、冷水浦、加茂郷、下津各駅の実態はどうなっているかについて御答弁申し上げます。 冷水浦、加茂郷、下津各駅ともホームと列車間に段差があることを確認してございます。 次に、3点目の、国・県の支援策はあるかについて御答弁申し上げます。 国の支援策としまして、交通バリアフリー法では1日当たりの利用者数が5,000人以上の駅を対象とした補助制度がございますが、この補助制度を活用するためには、市町村が交通バリアフリー法に基づいて基本構想を策定する必要があります。 また、県の支援策としまして、1日当たりの利用者数が1,000人以上5,000人未満の駅につきましては、バリアフリー整備に係る必要経費の3分の1を限度額とする補助制度がございます。 次に、4点目の、早期に基本構想の策定をについて御答弁申し上げます。 議員御発言のとおり、基本構想を策定するに当たっては鉄道駅構内のみならず、駅前広場、駅周辺道路等のバリアフリー化を一体的に整備していくことが望ましく、関係各課との協議が必要であると考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 野崎政策調整課長  〔政策調整課長 野崎一郎君登壇〕 ◎政策調整課長(野崎一郎君) 1番 上田議員の昭南工業跡地の利活用について、道の駅で海南市のアピールをという御提言にお答えいたします。 道の駅でございますが、道路利用者がいつでも自由に休憩し、清潔なトイレを利用できる快適な施設、また、地域の魅力を知ってもらい、地域振興が図れるよう、人・歴史・文化・風景・物産等の地域に関する情報提供の場でございまして、さらには道の駅を介した地域連携などの機能をあわせ持った施設でございます。 この道の駅を昭南工業跡地に設ける場合には、土地の面積を考えますと、昭南工業跡地の部分的な利活用になってくるものと考えておりまして、部分的な利活用となりますと、残りの土地利用に制約が生じてくるという問題点がございます。 なおまた、多くの道の駅には緑あふれる安らぎの空間というイメージがございますが、昭南工業跡地につきましては市の中心部にあることから、このイメージとの兼ね合いも考慮する必要があるのではないかと思ってございます。 以上のようなことから、昭南工業跡地を道の駅として利活用することについては、現実の問題として難しいものと考えてございます。 当用地は本市の活性化につながる主要な用地であることから、できるだけ早い時期に土地利用が図られるよう、これからも精力的に検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 伊藤市民病院事務長  〔市民病院事務長 伊藤明雄君登壇〕 ◎市民病院事務長(伊藤明雄君) 1番 上田議員の御質問中、信頼される市民病院を目指しての1点目の御質問、医療過誤をなくすためにどう取り組んでいるのかにつきまして、御答弁させていただきます。 医療過誤の防止につきましては、その取り組みに当たり、医療従事者一人一人が医療過誤を起こす可能性があることを認識した上で、組織として医療過誤を未然に防止し、患者さんを中心とする医療の安全と信頼を確保することを目的として取り組んでいるところです。 具体的な体制といたしましては、海南市民病院医療安全管理規程に基づきまして、医師・看護師・薬剤師等16名の構成による医療安全管理委員会、同じく10名で構成されておりますリスクマネジメント部会を設置、いずれも毎月1回開催し、それぞれ医療の安全に関し種々取り組んでいるところでございます。 その一つとして、委員会、部会へは院内各部署で発生したどんなささいな事例でも積極的に報告することとし、そのうちで先ほど申しましたリスクマネジメント部会には、俗に言うヒヤリハット、すなわち患者さんには実施まで至らなかったけども職員自身がヒヤリとしたりハッとした事柄、及び実施したが結果的に患者さんには御迷惑がかからなかったケースにつきまして、インシデント報告として上がってきます。また、医療安全管理委員会の方には、度合いは別にして、患者さんにとって御迷惑や被害が生じたケースについての報告が上がってきます。それらの事項につきまして、再発を防止するために、その発生した原因、改善方法等々について協議いたし、関係職場へ周知していくこととしています。 その他、委員会、部会の活動といたしましては、定期的に医師を初めとする医療技術者全員を対象とした院内研修の実施、さらには院外研修への積極的な参加、医療安全対策マニュアルの策定とその周知等々に取り組み、また本年より委員会、部会と連携して、看護局の取り組みといたしまして、転落・転倒、ベッドからの転落あるいは廊下での転倒、これらも医療過誤、医療事故の範疇に入るわけでございますが、転倒・転落予防対策委員会を設け、患者さんの安全確保に取り組ませていただいてるところでございます。 次に、外来患者さんの診察券の一枚化、一元化というんですか、一枚化というんですか、してはどうですかという御質問に御答弁させていただきます。 現在、市民病院の外来受付は、総合窓口にあります各診療科の診察券入れに診察券を投入いたしまして順番を予約するというシステムのために、診療科ごとに診察券を発行しております。 議員御提言の診察券の一枚化を行いますには、2回目以降来ていただいた患者さんの再来受付機を2台もしくは3台設置しなければなりません。 再来受付機と申しますのは、患者さんがそこに診察券を投入し、御自身でタッチパネルを内科あるいは耳鼻科とか押すことによりまして、その情報が受付の方に伝わるシステムであって、メリットといたしましては病院側の受付事務の効率化、またそれに伴ってそこでの患者さんの待ち時間の短縮が挙げられるかと思います。 もし当院において機械を導入するといたしましたら、高額な費用の問題もさることながら、設置スペース及び患者さんに機械の前に立って並んでいただくスペースがとりがたいという問題、また、とれたといたしましても多数を占めます高齢の患者さんに立って並んでいただかなければならない。さらには、1枚の診察券となれば、複数の診療科を同じ日に受診される際には、逆に外来での待ち時間がふえる可能性が生ずる等々の課題が生じます。 したがいまして、議員御提言の課題につきましては、これら患者さんの利便性、事務の効率化、費用の問題等々総合的に勘案する中で研究いたしてまいりたいと存じます。 続きまして、御質問の大きな2点目、利用者の声を聞く取り組みをということで、アンケート調査を含めどう取り組んでいくのかという御質問に御答弁させていただきます。 議員から御披露していただきましたアンケート調査につきましては、本年1月17日、その日だけでありますけども、外来患者当日373名中178名、入院患者さん123名中69名の患者さんから回答をいただきました。 私どもといたしましても、信頼される市民病院をつくり上げていくに当たり、議員御指摘のとおり、市民の皆さんあるいは患者さんの御意見、御要望をお聞かせいただくことが不可欠であると認識いたしております。 現在、日常的には御意見箱というものを設置させていただいて患者さんの御意見を聞かせていただいているところですが、このたび行いましたアンケート調査等につきましても、今後定期的に行っていく所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 再質問ございませんか。  (「22番、議事進行について」と呼ぶ者あり) 22番 久保田正直君 ◆22番(久保田正直君) すいません。 先ほど教育委員長さんは、教育委員長個人として1番さんの答弁をされた。議長さんは恐らく、教育委員長・中尾を公人としてここに要請し、入場許可してることだと、個人としては入場許可してないはず。 いやしくも教育委員会を代表する教育委員長が、議会というところ、議員は市民の上に立って当局とやいばを交わしてるんですわ、これ、勝つか負けるかの。個人で答弁しますって議長さん、これどういうことよ。教育委員会を代表するのは教育委員長とちゃうん。また、一般の事務を教育委員会から委任されて教育長が教育行政やってるっちゅうのが教育行政だと僕は思う。 「太平洋戦争の認識について教育委員長個人として答弁します」、議長、それええんか。市長は海南市長神出でございますけれど、神出政巳個人として答弁しますちゅうのと一緒ちゃうんか。海南市助役、宮脇助役は助役個人の考えとして答弁しますて、議員さんみな納得するかえ。 市民の上に立って、代表して、市民のために議員は、もう4日目、大変熱心に一般質問されてる。海南市の発展を願うてしてんねやろ。それを公人として、いやしくも委員長として、教育委員会の委員会を代表する委員長が個人として答弁するって、これどういうことよ。 40数年きて、個人として答弁するって当局で言うた人の答えはわし初めて聞いた。議会を侮辱してるんか。怒るで、わし。議員として怒っちゃる。まだ怒るちゅうねん。怒って言うてんねんけど、まだまだ怒るで。 議長さん、整理してください。個人の答弁ちゅうのはどんない思う。 以上、議事進行についてお願いいたします。こんな、個人で答弁されたら困る、今後。 ○議長(宮本勝利君) この際、暫時休憩いたします。          午後2時15分休憩 -------------------          午後2時55分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 中尾教育委員会委員長から発言の申し入れがありますので、これを許可いたします。 中尾教育委員会委員長  〔教育委員会委員長 中尾憲市君登壇〕 ◎教育委員会委員長(中尾憲市君) 大変貴重な時間をいただき、まことに申しわけございませんでした。 1番 上田議員への御答弁中、委員長としてお答えを申し上げるところ、委員中尾としてお答えいたしましたことは、委員長としてまことに不適切な発言でございました。まことに申しわけございません。深くおわび申し上げます。 以後十分注意いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 日程第1 一般質問を継続いたします。 再質問ございませんか。 1番 上田弘志君 ◆1番(上田弘志君) 御答弁ありがとうございました。真摯な、誠実な御答弁をありがとうございます。 それでは再質問で、まず道の駅ですけども、確かに、だから私も質問の中で種々検討しなければならないところがあると思いますがと、だからそういうこともあろうかと思いまして、そういう点については今後また、私も次の機会に取り上げたいと思います。 1回どういうものか、これは政策調整課だけではなしに産業経済部も含めて一度研究課題にしていただきたいなと思うんですよ。以上、それで置いときます。 それから、病院についても要望にしときます。非常に大変な中で取り組まれてるというのがよくわかりました。今後の取り組みに当たっては、患者さんなり利用者のやはり声を十分聞くことと、職員の中での議論、取り組みを十分お願いします。 6番については、もう再質問ございません。 4番の職員の長時間勤務の解消ですけども、やはりこの長時間労働に対する、確かに合併とか課税時期とか、それはあろうかと思います。しかし、私質問の中で言いましたけどね、これ旧海南市でも、私がこの議会に席をかりまして最初の議会でも提起をさせていただいたんですね。やっぱりそういった面で、それこそ構造改革といいますか、構造が変わっていない。 ここはどこに問題あるんかなと。やはり、長時間勤務やむを得ないというんじゃなしに、なくしていくという立場に立っていろんな改善をしていくべきでないか。この辺にやっぱり、そこに立てていないというところに問題があるんではないか。 それとやはり、民間企業で、そこの経営者ですね、社長さん。この方がやはり労働時間に対してどういう考えを持つのか、どこに問題点を見つけて改善しようとしているのか。これは民間企業にとったら経営と表裏一体なんですよ、従業員の勤務時間というのは。常にだから毎日とか毎月やはりチェックをしているわけです。というのは、生産性にかかわってきます。それから、人件費にかかわってきます。経費にかかわってきます。だから、従業員にいかにして働いてもらうか、どういう勤務体系がいいか、これは民間経営にとっては大きな経営の柱なんです。そういうことで、再度お聞きします。 それと、やはりこれなくしていくためにね、やっぱり職員組合とも十分話し合って、労使でやはりこの話し合いをする場をつくる意思がないのか。もちろんそれには先ほど言いましたけど職員さんも、職場からも参加していくと、こういうあれですね。何かこれをせんことには歯どめかかりませんわ。だから、その点についてお聞かせください。 あと、3番目のJR黒江駅等のバリアフリー化についてですけども、これ答弁いただいたんですけどね、これ何か法律、私の解釈が間違っているのかどうかわかりませんけども、このいわゆる交通バリアフリー法ですね。これの第2条定義というとこで、7項にはこの重点整備地区とはどういうとこかて1号、2号、3号あるんですよ。私はこの3号に黒江駅が該当するんではないかと思うんです。 その8号に特定事業ということで、公共交通特定事業、道路特定事業及び交通安全特定事業てあるんですよ。それで、9号でこの公共交通特定事業とはどんなもんであるかていうのが1号、2号、3号、書かれてるんですよ。これ駅舎の問題なんです。だから、この法律に言う、いわゆる特定旅客施設ですね。駅舎。これだけでも計画化できるんではないかなというふうに私は解釈をしました。それを一度、その件について御答弁願います。 といいますのは、この省令で決められている実績報告書なんか見ましても、鉄道駅用とか鉄道車両用とか軌道停車場とか軌道車両とかバス車両とか、いろんな様式あるんですわ。ですから、そういう意味でいったら、この辺ちょっと御見解お聞きしたいというふうに思います。 それともう一つ、黒江駅以外の冷水浦、加茂郷、下津駅で、列車間に段差があることを確認してございます。たしかこの3駅のプラットホームのホーム高は92センチだと思うんですね。そういう意味でいいますと、これについてはこの1日の利用者数が5,000人未満ですから、そしたら県の制度を使って段差解消なり等の改善を行っていく方向にあるのか、それをお聞かせください。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 宗総務部長  〔総務部長 宗 泰雄君登壇〕 ◎総務部長(宗泰雄君) 1番 上田議員の、職員の長時間勤務の解消にかかわる再質問にお答えをさせていただきます。 今回、合併あるいはシステムの移行という中で、非常に長時間の時間外がございました。それまでの旧海南市の状況でもございますが、一部の課においてはそうした業務の関係で時間外が多いということもございましたけれども、総じて言えばそう多くはないと思ってございます。 ただ、時期的に非常に事務が集中する、先ほども課長の方から御答弁申し上げてございましたが、課税の時期であるとかそうした場合には事務が集中するということで、一時的ではございますが、時間外がございました。 そうした時期的なものもございますけれども、やはり時間外をなくしていくという意識、これはもう十分常に持っていなければならないと。議員おっしゃいますように経営的な観点といいますか、財政の健全化の面からも、やはり人件費の削減という観点からも、常に取り組んでいかなければならないものであろうと思ってございます。 職員組合との話し合う場でございます。実は先日も職員組合との話し合いもいたしました。適正な職員配置ということで努力せいというお話もいただいてございますし、また、職場からの意見、職場の実情等についてもヒアリングをしてまいりたいと思っているところでございます。 そうしたことで、先ほども申し上げましたが、やはり健全な職場環境、また安全及び健康を確保するという立場で臨んでまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 再質問に御答弁申し上げます。 交通バリアフリー法の解釈でございます。これにつきまして、私としては駅舎あるいはその周辺というふうに先ほど御答弁したかと思うんですけども、これにつきましていろんな解釈もありますし、まことに勉強不足で申しわけないんですけども、ここで的確にこうやこうやという答えは、答弁はちょっとできないです。十分また勉強して、また御回答というか御説明させていただきます。 それから、加茂郷駅と冷水浦駅と下津駅ですか、これの段差の件なんですけど、これ確かに県の補助金3分の1あります。これにつきましても予算の範囲内でということで、以前聞いた中ではなかなか予算が100%は無理かなという話も県の方で聞いてますけども、一遍県の方と打ち合わせというか、どういうふうになっているのか、一応これもまたあわせて勉強さしてください。 以上でございます。どうぞ御理解よろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 1番 上田弘志君 ◆1番(上田弘志君) 総務部長さん、長時間労働答えてくださったんですけどね、私の言ったこれが構造的なものになってるという、これただ単にきのうやきょう始まったことやないんですね。 これだけ言っときますわ。いわゆる労働災害保険、公務員は別ですけどね、ここの労災認定の基準がここ数年何かいわゆる改正されてるんですよ。今までだったら月100時間以上とかが2カ月か3カ月続かなかったらなかなか労災申請しても通らなかったんですよ。ところが、最近そういういわゆる不服申し立て等が多なってきて、それからまた医学的ないわゆる調査研究が進んで、きょう私ここに資料持ってきてませんけど、月60時間から80時間の勤務が2カ月続いて、それによっていわゆる脳血管系の病気になったと。これは認定基準で通るんです。 だから、これ見ましても4月、5月、100時間以上が3人おるでしょう。4月3人、5月2人。だから、ただ単に高齢介護課というだけのことですけど。 それと、もう一つほんなら聞きますわ。これは私も市の職員だったんで経験あるんです。予算がないから時間外勤務命令簿上げないんですよ。どうなってますか、それ。課長、所属長が命令してやる体制できてますか。職員が残ってたら所属長は「何で残ってんねや、それやったら勤務命令簿回せ」言うてます。皆予算がないから上げない。そう違いますか。 だから、やっぱりそこらあたり所属長さんに徹底してくださいよ。それで、そういう体制をつくってください。これはただ単にお金の問題だけでなしに、職員の命と安全かかってるんですよ。職員だけでないですよ、その家族。そういう、もっと重みを持って取り組んでいただきたいと思います。まあ持ってるよと言われればそれまでですけどね。 それと、前川部長。1回ね、県の交通政策担当と1回調査してください。 それと、最後に市長、私、実は幡川議員と雑賀議員と、いわゆる町の単費で改善した岩代駅に行かしてもらったんですよ。それで、みなべ町のその当時の担当課長さんのお話もお聞きしました。ここは1日120人。それで、いろいろ経過聞きますと、岩代地区に東と西の両区があるらしいんです。ここの区長さんとか区民が、やはりJR和歌山支社へ陳情に行ったらしいんですね。最初はだめだということで、県も補助事業あるんだけどいわゆる少額の補助だという中で、山崎旧南部町長は、合併を控えてましたけども、やはり住民の方の命と安全がかかってると。だから、これは合併後の新しいみなべ町に先送りするわけにいかん。私が町長である間にやるということで、もちろんプラットホーム全部の長さやってないです。2両編成でワンマン運転のときの2両編成の分で40メートル。だから、上り下り合わせて80メートルですね。これ、950万。高いと思うんですけど、JRのあれですから。ところが、それでも山崎町長さんは町の単独750万でしたか、JRが200万、こういう形で実現されてるんです。 やっぱりJRは、最初は、先ほど答弁あったように利用者の多いとこを優先的にやるんだ、そういう順番があるからと、そういう話だったらしいです。しかし、区長さんを初め区民の方、またその地区から地元におられる町会議員さんを挙げて支社へ陳情に行かれたというんです。その運動と山崎町長さんの政治的決断であれ実現できてるんですね。 だから、私はこういう市民の命と安全にかかわることは、いろいろ法律的な申請とか認可とかそれからJRとの話あると思いますけども、やはり先ほど幡川議員が言われましたけど、市長さんがやっぱり先頭に立って行動される、政治的な判断下される、これが大事やないかと思うんですね。 確かに補助事業でいこうと思ったら、担当課なり部では県とのいろんな事務的なやりとりをしなければなりませんけども、まずトップが決断する、これなしに県もJR支社も動かないと思います。 そういう意味で、喫緊の課題として、よく言われるような喫緊の課題として、あとは市長さんの私はもう政治的な決断だと思ってるんです。そういう点で、市長さんの所見をお伺いしたいと。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 市長 神出政巳君  〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 1番 上田議員のJR黒江駅等のバリアフリー化についての再々質問にお答え申し上げます。 先ほど来、通称交通バリアフリー法に基づく整備をということで御提言をいただいております。1問、2問ともに市民部長よりお答えをさしていただいたところでありますが、この交通バリアフリー法に基づく補助制度をこれからいろいろ深く研究をさせていただきたいというふうにお答えをさせていただいているところでございますが、海南市におきまして基本構想を策定をしなければなりません。 黒江駅ということで取り上げさせていただいても、乗降客が1日5,000名を超えるという、間近にそういうふうになるということでございますので、採択基準に合うということでございます。 しかし、黒江駅構内のエレベーター等の設置のみならず、駅前広場初め駅周辺道路等のバリアフリー化を一体的に推進する必要があります。その場合はかなり大規模な事業となることが予測されております。そういった中で、現在、海南市として進めております長期的なまちづくり政策との位置づけを明確にするとともに、また総合的な開発整備の実施についての全庁的協議を要するものと考えますので、少しお時間をいただいて検討させていただきたいと思います。 ただ、先ほど御指摘のありました冷水浦、加茂郷、下津各駅もそうでありますけども、プラットホームの段差解消についての対応とは少し観点を整理しまして、今後市としてどのように対応できるか、喫緊の課題として取り組みをさせていただきたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 宗総務部長  〔総務部長 宗 泰雄君登壇〕 ◎総務部長(宗泰雄君) 1番 上田議員の職員の長時間勤務の解消にかかわる再々質問にお答えをさせていただきます。 議員おっしゃいますように、時間外をなくしていく意識、これはもう十分持ち合わせておるところでございます。 4月、ことし新市になってからではございますが、時間外命令についてはなぜ必要かということをきちっと確認する中で時間外をさすようにという、そうした通知もいたしてございますし、また、やはりこの各職場において、時間内に職務を完結させるという意識の高揚、醸成というものも必要かと思ってございます。 そうしたこともあわせ、先ほど御答弁申し上げましたように、やはり職員の公務能力、公務能率の向上というものは欠かせないものと思ってございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宮本勝利君) 以上で、1番 上田弘志君の質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。          午後3時18分休憩 -------------------          午後3時30分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 4番 丸山長和君  〔4番 丸山長和君登壇〕 ◆4番(丸山長和君) 4番 丸山でございます。先ほどは緊張した一般質問でございまして、その後を受けまして、私の質問はふだんから短いので有名でありますんで。では、始めさせていただきます。 本年の4月1日、皆様御承知のとおりでありますけれども、新しい海南市が発足いたしました。その中で、新市まちづくり計画という、私たちが資料としていただいた合併協議会のパンフレットがございました。 その中の項目で、自然環境の保全活用という項目がありまして、その説明を読んでみますと、恵まれた自然環境を地域全体で守り、育て、環境と共生した潤いのある生活都市を目指すため、住民の環境保全や環境美化に関する意識の高揚を図り、住民と行政が一体となって環境の保全に取り組むとともに、住民の安らぎや憩いの場として活用しますという説明があります。この項目のもとに、アダプトプログラム制度という、花のあるまちづくり事業が新市に引き継がれたわけであります。 アダプトプログラムというのは、その中でアダプトというのは養子という意味でありまして、プログラムをつけまして別名、里親制度と呼んでおります。 この制度は、公共の土地を子供に見立て、市民が里親となり管理していくという制度で、ボランティアの方々の手によって草花の植栽また育成を行うとともに、その付近の空き缶やごみの収集等を行い、自分たちの地域は自分たちで美しくしていこうとするものであります。 この制度は、現在、旧海南市内に11カ所あります。名簿をいただいておりますので御紹介いたしますと、1つは名高の三角公園。2つ目には馬場町の高架下側道緑地。3つ目には阪井の健康ロード沿い阪井花壇。4つ目が日方ローソン裏高架下側道緑地。5つ目が阪井の健康ロード沿い野添交差点付近。6つ目が鳥居六堂の辻花壇。7つ目が同じく鳥居の内海小学校東側高架下側道緑地。8つ目が日方ピアビル1F駅前各商店街周辺。9つ目が改良住宅花壇。これは日方です。10番目が幡川の高速高架下道路。11番目が野上新の野上新奥庭という地名でしょうか、ちょっと定かにはわかりませんけども、管理区域の名称がそうなっております。こういうふうに、この制度を利用して行っておる箇所が11カ所あります。 私、この当選した15年6月議会におきまして、花のあるふるさとづくりということでここに登壇させていただきまして、一度はこのアダプトプログラムを利用してそういうふうな山や谷、また野原に花のある風景のものをつくれないかという質問をいたしました。今回、二度目でありますけれども、これはもう本当に市役所が指導して、公共の場所でなければならないというふうな限定のもとで行われておるものでございます。 花といいますと、こう、男がちょっと言いにくいところがあるんです。そしてまた、私も花見るのは好きですけど、名前がなかなか覚えられないという自分の性格を持っておりまして、それで、そういうふうな花があって潤いのあるまちづくりをしてみたいなというふうに私自身思っております。 ある俳句なんですけれども、「花はみな命の糧となりにけり」というふうに詠んだ人がおられます。やっぱり花というものは私たちの生活に潤いを持たせて、それに親しむことによって心が和んでいく、そういうふうな性質を持っておりますので、ぜひこういうふうな花のある、花に取り巻かれたというふうなまちづくりを施行していってみたいというふうに思っているわけです。 それで、今回質問4点挙げております。 この4点から発展させていきたいわけですけれども、とりあえずこの1点、今までの植栽種類はどのようなものがあるのか。2点、市報によると現在登録の11団体は助成対象外とあるが、植栽の手当はどうなっているのか。3つ目に、登録団体相互の意見交換の場はあるのか。4番、下津町「花のあるまちづくり」の概況はどうかということで、質問させていただきます。 もう一つの項目、海南市駅伝競走のゼッケンの表示についてということでございます。 大変身近ではありますけれども、聞く人によったらつまらないと思う方もあると思いますけれども、古い話になります。 私が弱冠14歳の中学校2年生のときであります。そのときに初めて亀川中学校の駅伝の選手として、海南市駅伝に参加いたしました。開会式には当時の隅田市長があいさつしていただいたことを鮮明に覚えております。初めて駅伝に、学校を代表したエースとして参加したといううれしさが残っているからだと思うんですけれども、隅田市長のあいさつをいただいたことを覚えております。 当時のコースを思い返しますと、コースは市役所の横、多分ここ、市民会館との間のそこらあたりが出発点だったと思います。そして、ずっと電車道まで出まして、南へ沿って藤白の交番のあったその角を左に曲がりまして、日限さんの方へ出ました。それで、日限さんから三中の前へ出まして、そこから東進いたしまして、それで重根の桝田石油店の三差路を左の方へとりまして、竜部池の方へ向けて、今度は紀陽銀行海南東支店の向こうに楠本という製材があります、そこから次ケ谷に入っていくわけです。それで、次ケ谷から今度は野上新の山橋という橋を渡って、それでまた中野上へ戻ってきまして八幡橋のたもとへ出ます。そこから原野へ行きまして、原野の北野上橋というんですか、ちょっと名前わかりませんけれども、昨年ついた新しい橋の1本上流の橋ですけどもそこを渡りまして、そこからまた沖野々へ戻ってきまして、そして阪井から亀川の小野田、且来、岡田というふうに抜けて……  (発言する者あり) いやいや、これは駅伝のコースです。それで、黒江の坂へ出まして、城山のトンネルを抜けて市役所へ戻ってくる。私の時代はそういうコースでありました。 文字どおり海南市一周の駅伝でありました。長い年月でありますんで、ある時期には富士興産や住友金属、そして丸善石油というふうな実業団の選手の方もありまして、その人たちはやはり大人でありましたんで抜群に早かったのを覚えております。 その後、コースは道路事情、交通事情によりまして何回も多分変更になったと思います。 なぜこういうふうな昔のことを語り始めたかといいますと、その中で、当時から今も変わっていないコースがあるんです。駅伝の第1回から現在まで変わっていないコース。それは、この市役所前を出発するということと、あとは亀川地区の小野田、且来を通過するというコースであります。 そして、私の家がそのコースの途中にありまして……  (発言する者あり) そのコースの途中にありまして、いつも駅伝の競走をしておったんです。私も中学校、高校、青年団という中で駅伝を経験したものですから駅伝というものに大変思い入れがありまして、駅伝を走らなくなってからも一人の応援者として、家の前を走ってくる選手に応援を続けていたんであります。 駅伝の日には、私の家の前に近所の人たちが応援に集まってきます。子供たちもお父さん、お母さんと連れ立ってきます。みんな一緒になって応援するんですけれども、もう40年来になってくると思います。 ですから、その年代というものが定かではありませんけれども、私が選手であった当時、ゼッケンというものは胸へ校名とか番号とか胸と背中へつけておったんですが、ある時期からそのゼッケンが背中だけになりました。背中だけなんで、前から来るのを見てますとどこのだれが走ってくるのかもう全くわかりません。それで応援しづらいなあと思っていたところ、今度はそのゼッケンが数字のみ、130の5とか130の6とかそういうふうな数字のみに変わってしまいました。背中だけであっても応援しづらいのに、今度は数字のみとなって、学校名、チーム名が全くなくなってしまったんであります。 それで、応援しようと待ってた私たちにとっては拍子抜けでありまして、近所の人たちと「これでは何が何やらわからんな」と、「だれがだれやらわからんな」とささやき合う始末でありました。 そのとき私が私なりに思ったのは、そのコースを地元とする選手と地元としない選手、サッカーに例えたらホームゲームとアウェーゲーム、そういうふうな応援による不利益があるんかなというふうに私は思ったのであります。応援が不公平な応援となってしまうからと勘ぐったりもしたことがありました。 それで、私たちは応援するんですが、地元亀川チームのみを応援するために集まってきたのではありません。走ってくる選手一人一人に拍手を送り、苦しそうな選手、また抜かれそうな選手には「頑張れ、頑張れ」といつでも声援を送っております。しかし、ゼッケンが背中のみであれば、目の前を通り過ぎてから「ああ、あのチームやったんや」ということを思っても後の祭りでありまして、選手にはこの応援する気持ちといいますか、声のぐあいといいますか、そういうものが全く届きません。番号のみではなおさらであります。 駅伝の応援に立ってみるとわかると思うんですが、やっぱりその醍醐味というのはどのチームが何位であって、どのような走り方をしているかであります。 そういうふうな時期が長いことありまして、この間私ふと思いついてこの質問をしようと、今させてもらっているわけであります。 それで、ただ駅伝のゼッケンに名前をつけるかつけないかのことでありますけれども、今までつけておったものが知らないうちになくなってしまい、また変わってきたというその経緯といいますか、そういうことがあると思うんですよ。現在は150チームぐらいあるらしいんです。その中で役員の人とかまた選手の気持ちとかを考えての結果だと思うんですが、なぜ書かなかったのかということの経緯と今後の方針といいますか、今後どうしていくというふうなことについて質問させていただきます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 4番 丸山議員のアダプトプログラム制度利用について御答弁申し上げます。 アダプトプログラム制度は、旧海南市において平成13年6月より実施いたしている制度でございます。 その概要につきましては、自分たちの住む町は自分たちできれいにするためにと、公共の場所を子供に見立てて市民の皆様方に里親になっていただき、管理をお願いするものでございます。 アダプトプログラム制度を利用した花壇等の植栽の種類でございますが、パンジー、ベゴニア、ポーチュラカ、ペチュニア、ニチニチソウ、サフィニア、ハナテマリ等でございます。 次に、アダプトプログラムに登録していただいている11団体には、花の苗、肥料、園芸道具等を配布してございます。後ほど御説明申し上げます花のあるまちづくり事業の実施に当たりましては、アダプトプログラム実施団体とは重複を避けるため、助成対象外とさせていただいているところでございます。 次に、登録団体相互の意見の交換の場はとの御質問でございますが、現在のところ意見交換の場を設けてございませんが、大変有意義な御提案と存じますので、今後そのような場を設けられるよう検討してまいりたいと考えているところでございます。 最後の御質問、花のあるまちづくり事業の概況でございますが、旧下津町では平成7年度から花のあるまちづくり事業として花壇やプランターで花の苗の育成及び管理を意欲的に行う民間団体に対し、予算の範囲内で花の苗、肥料、園芸道具等の購入費の一部を補助してまいりました。 平成15年度は26件、平成16年度は32件、平成17年度は6月3日から6月17日にかけて募集を行い、31件の応募をいただいているところでございます。 以上、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 尾日向生涯学習課長  〔生涯学習課長 尾日向忠登君登壇〕 ◎生涯学習課長(尾日向忠登君) 4番 丸山議員の、海南市駅伝競走のゼッケンの表示についての御答弁を申し上げます。 旧海南市におきましては、昨年度で48回を重ねてきました駅伝競走大会は、従来より旧の下津町からも多数のチームが参加され、年々参加チーム数の増加傾向にあります。 昨年度は大会史上最高の146チーム786名の選手が出場した、伝統と歴史ある大会でございます。 御承知のとおり、駅伝大会では各チームが1本のたすきを引き継ぎます。また、選手個々の区間記録をとるため、選手全員に主催者側でナンバーゼッケンを用意してきました。昨年度はこのように出場チームが増加する中で、競技運営のより一層の円滑化を図るため、ゼッケンを新調いたしまして前後につけることにいたしました。 議員御指摘のとおり、従来より、たすきやゼッケンのためチーム名がよくわからないとの御意見もいただいてございましたので、これを機会に昨年度はチーム名のシールを作成いたしまして、ナンバーゼッケンの下部に張りつけることといたしました。 駅伝大会は本年度新たに第1回大会として開催していく予定ですが、議員御質問の趣旨を踏まえまして、より沿道の皆様にチーム名がわかりやすく、また御声援をいただけるよう、今後関係者の方々と大会の内容も含め検討、協議し、対応してまいる所存でございますので、よろしく御理解申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 再質問ございませんか。 4番 丸山長和君 ◆4番(丸山長和君) ありがとうございました。 それで、市民部長さんに1つお伺いいたします。 ことしから下津町も一緒になってのこの市報の募集であったかと思うんですが、その申し込みの件数とかわかりましたらお願いいたしたいと思うんです。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 4番 丸山議員の再質問に御答弁さしていただきます。 応募ということでございますけども、平成17年度につきましては花のあるまちづくり事業は31件、それから、アダプトプログラムの方は今現在11団体ですか。それと、旧下津からこのアダプトプログラムに加盟してる団体ということも恐らく聞かれてるのかなと思うんですけども、それは今のところゼロと。ございません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 4番 丸山長和君 ◆4番(丸山長和君) ただゼロの答弁だけにお出ましいただきまして、申しわけございません。 実はこのアダプトプログラム、ある人に聞きますと、お年寄りが中心になってこの制度を利用して花を植えて育ててくれてるらしいんですが、その人たちももう始まって4年たちますんでやっぱりちょっと動きにくいとか、そういうふうなことで、この制度、アダプトプログラムがちょっと行き詰まってんのかなというふうに私自身も感じております。 私が2年前に質問したときには11団体ございまして、それで3年たった今日も11団体のままでございまして、旧海南市におきましても一つもふえてないというふうな状況らしいんです。 そこら辺、いろいろつくる人たちの体の状況とか家庭の状況とかいろいろ出てきておると思うんですが、結局、なかなかこの制度が定着していきにくいというふうな感じを私自身持っております。 それで、市民部長さんを中心にして、この制度自体は私はいい制度であると思っておりますので、今後とももう少し活発になれるような形で、団体そのものの交流とかそういうことも含めながらもっと活発になるように進めていただきたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(宮本勝利君) 以上で、4番 丸山長和君の質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。          午後4時休憩 -------------------          午後4時13分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 2番 岡 義明君  〔2番 岡 義明君登壇〕 ◆2番(岡義明君) 早速質問に入りたいと思います。 まず、道路問題の質問から順次伺ってまいります。 国道370号線に2カ所の矢印信号の設置と、街路灯の設置を要求したいと思います。この件につきましては、特に市民の皆さんの方から「あそこ危ない、いつか大きな事故が起きるのではないか」と、そういう声が多く上がっている場所であります。 どうか市民の安全を第一に考え、きちっと調査した上で県機関に働きかけていただきたいと思います。 まず、矢印信号の設置については、1つは三中前であります。現在、信号機が設置されておりますが、こちらの海南駅の方から西の方から三中方向に左折する際に、対向車に気を配りながら、そしてかなり鋭角に曲がらなければならないので、危険度の高い交差点であります。 そしてもう一つは、重根方面からオージョイフルの方に右折する際、対向する直進車が大変多く、信号が黄色もしくは赤になる瞬間をねらって、まさにもう神頼みという形で交差点に入っていく、こういうドライバーが今も後を絶ちません。どうか、この危険な2カ所の交差点に矢印信号をお願いいたします。 次に、危険防止のため、街路灯の設置をお願いしたいのです。 重根のパチンコ屋さん何ていうんかな、忘れましたが、重根にパチンコ屋さんありますね。あそこのあの辺から、あの手前の方から竜部池付近の区間が特に暗い場所電気ないですね、民家もないんで、かなり暗い場所になってます。そして、通過する車は大変スピードも乗っていますし、特に夕暮れになれば自転車や歩行者が見えにくい、危険な区間であります。防犯面と交通面の両方で安全確保が難しいと思いますので、早急に対処していただけるよう県に強く要望をしてください。 次に進みます。住宅地等に大規模な都市計画道路が必要かという質問になります。 きょうは日方の馬場町一丁目を起点に、大野や鳥居の住宅地を通過し、藤白の有田屋浜が終点になるとされる、日方大野中藤白線の都市計画道路を例に挙げて質問したいと思います。 この日方大野中藤白線の計画も含め、海南市の都市計画道路のほとんどは、今から24年前の、当時仮谷知事さんでしたが、仮谷知事時代に和歌山都市計画地方審議会の承認を受け、計画決定された道路がほとんどであります。 何ともう24年がそれからたっているんです。今から24年といえば、私は25歳になったばかりかな、それぐらいです。 それでは、その当時に時間を戻してみましょう。きょうは1981年、昭和56年ですね11月28日です。朝ポストを見ますと、海南新聞が入っている。その新聞を開いて私はびっくりしました。大見出しに「69件の意見書が出る」と書かれているではありませんか。何とこの平和な海南に大きな見出し、何と書いている、中身は何なんでしょう。 「海南市都市計画道路(案)の縦覧に300人の市民が訪れ、244人から69件の反対意見が提出された」との記事であります。その中でも、先ほどの日方大野中藤白線の反対意見が半数以上を占めます。その反対の中身といいますと、熊野古道や王子跡、この歴史的街道などが破壊される、また、幅員18メートルの道は要らないなど、市民からの意見はすべて反対の意見であったという記事であります。 すなわち、この計画当時から市民の支持が得られないまま現在に至っている都市計画道路であります。しかし皆さん、この道路が少しずつ、少しずつ、静かに、着実に進んでいるんですね。 ちょうど今、日方の神田のあたりが一番よく工事進められているのがよくわかると思うんですが、延長約4キロ、幅員18メートルの大規模道路、24年前に計画され、そのままに進められているのです。 静かな住宅街の大野中。そして、近年策定された歴史街道モデルに指定されております熊野古道や熊野街道の整備区域にも入る鳥居や藤白地区、これがこの道路によって破壊されるのです。 この道の問題もそうですが、歴史街道モデル事業、これは今も着々と観光客のバスの駐車場をつくったり、これからされようとされている鈴木屋敷の復元など、こういうのがモデルに入っているわけなんですね。この歴史街道事業モデルにも大きな影響を及ぼしかねない、私はこのように思うのです。 私は、この道路問題は、これからの海南市をどのような町にするのかを選ぶ、今が岐路に立っている大きな問題であります。また、海南市の情勢から見てどうなのか。本当にこの地域に18メートルの大規模な道路が必要なのか。必要性はどうなのか。しっかりと考えるときではないでしょうか。 例えば、計画決定されたのは24年前ですから、24年前といえば海南市でもあの臨海の工場の生産などもまだまだ活発で、原料や製品なども頻繁に運送されておりました。ところが、今は残念ながらそのような時代ではもうありません。24年前の時代と今は確実に変化してきているんです。 ですから市長さん、この時代の大きな変化の中で、実情に合わなくなっている都市計画道路。そして、この日方大野中藤白線のように、住宅地や歴史街道の整備などにも大きな影響を及ぼすような大規模な道路は、まさに今勇気を持って見直すべきではないかと私は考えるのです。 私は、今の時代からいえば、車が何とかスムーズに対向できて歩行者が安全に行き交いできる範囲内の整備で十分ではないかと考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。 次に、生活道路の整備であります。 地域住民が日常的な生活にかかわる生活道路網の整備、これは早いこと進めていただかなならんという立場で質問します。 限られた予算の中ですから、生活道路の中期的な整備計画が求められるのではないか、持つべきではないかと考えます。それというのも、住民の方々や自治会から強い要望が出されてから整備を行う、いわば受け身になって行っている工事が大変多くありませんか。「市に要望しなければやってもらえない。黙っているといつまでたってもそのまま」、こういう声を私はよく聞くのですが、皆さんはどうでしょう。 市長さんの施策としまして、3点市長さんは挙げられました。その一つが生活道路の整備であります。本会議の開会のあいさつでも、「住民の日常生活に密着した生活道路の整備」ということを強調されました。そこで、この生活道路の整備とはどのような計画をお持ちなのでしょうか。計画の概要や市全体の具体的な計画箇所など、もう既に策定されておられるのでしょうか。伺いたいと思います。 次に、海南市下津斎場についてであります。 今回は、この斎場の問題について、一般質問として取り上げたいと思います。 梅田にある下津斎場は、旧下津町の市民でなければ使用することができません。地域限定の市営の施設なんです。 また、同じように旧海南市では、1市3町で運営している五色台聖苑は、旧海南市民に限定されて五色台聖苑に行くということが決まっております。これは旧海南市民だけに限定されたものでありますが。ただし、下津町のかつての市民の方々も、五色台を利用しようとする場合は特別な補助金が用意されているんです。 私はこの補助金についてはここで問題にしようというのではなく、むしろこの合併後の地域格差をなくすため、積極的な施策だと補助金については評価しているんです。 しかし市長さん、いろいろと理由があると私も思っております。理解しますが、しかしこの問題は合併を急いだばかりに先送りされた課題ではないですか。市営の施設が地域により同じ市民でありながら使用できないという、大変おかしな状態が続いているんです。このことは、私だけじゃなくて市民の中でもおかしいという声が広がっております。 私がたまたまつい先日、ある居酒屋さんの御主人にちょっと用があって、その店の片隅でお客さんが入ってましたからしばらく待っていたんです。そうすると、かなり酔って盛り上がっていた3人ぐらいのグループの方々が何か話してるんです。ついつい聞き耳立てて聞いてますと、どうやら合併の話をして花咲いてるんですね。しばらくすると、こういうことを言われるんです。「わしら死んでも下津で焼いてもらえやんねやって言うてらよ」と、また一人は「そんなことないやろ、合併したのに」。「いや、最初から決まってたらしいで」とか、こんな話してるんですね。最後に「ほなおまえだけもう海へ流してもらえよ」、これはまあ酔うた勢いで会話がどんどんエスカレートしたんだと思うんですが、市長さん、早急に地域住民の理解を得て、旧海南市民の皆さんも使用できるよう対処すべきではないですか。市長さんはどのように考えておるのでしょうか。お伺いします。 次に、防災についてであります。 まず、自主防災組織について1点、自主防災組織の組織構成ですね、これについて1点だけただしておきたいと思います。 自主防災組織は、広域で大災害が発生した場合、当然のことでありますが市の機関や消防団の方々だけに頼ることはできません。特に災害の初期段階では、地域の方々が互いに助け合い、被害拡大を最小限に食いとめるため、地域は地域の方々で守る、これが自主防災組織としての一つの役割であります。 しかし、その自主防災組織の構成に関して少し異議があります。組織の1構成当たりの人口、これが7世帯の組織もあれば38世帯、何と1,000名という大変大きな組織もあるわけです。 きょうは、この10名の組織が少ないか、また1,000名の組織が多いか、こういうことは議論として私はいたしません。どうしてこのように大きな差が出る構成になっているのか、それは、「組織の構成は自治会単位で」と要綱に記載されているんです。組織をつくるのに、自治会単位でないと市に登録できない、補助金ももらえないと、こういうふうになっているわけなんです。 担当課としては、自治会単位とする方がはっきりするし、わかりやすい。これはそのとおりだと思うんです。そして、補助金の出費も削減できる。これもそのとおりだと思うんですが、しかし、津波などの場合は特に地域の方々で互いに助け合い、全員が早く安全な高台に避難しなければなりませんから、取り残された人はいないか、けが人はいないかなど、地域全体を把握する防災リーダーなど中心的になる方が1人必要になってまいります。そうした場合、1,000名では余りにも難しいのではないか。 そんな場合、各自治会の組などから責任者を代表して、情報やそして連絡体制をつくっておけばよいという、こういうことがあると思うんです。しかし、災害はいつ起こるかわからない、予期せぬものです。時には予想を大きく上回る、大変な自体が起きるかもしれません。ですから、その組織がその地域の刻一刻と変わる状況に応じ、小回りをきかせながら臨機応変に対処しなければならない場合が起こってまいります。 そのために、組織構成というのは大変大事だと思うんですね。この組織構成については、地域の状態をつぶさに把握できるぐらいの規模が望まれるのではないでしょうか。 自治会の規模が大き過ぎるから、組単位で組織登録し、活発な対策や活動をしたいと望んでいる組もあるんです。ところが、市役所ではそれは受け付けてくれないと、こういうふうになっているんです。 質問ですが、20名に満たない自治会もあります、自治会単位となれば。そして、1,000名の自治会もあります。「防災組織の構成は自治会単位でなければならない」と規定しているのは、これはどういう理由から規定されたんでしょう。この1点だけお伺いしたいと思います。 次に、巨大地震に備え、具体的な対策を充実させるため、巨大地震そして津波対策に限定した審議会、あるいは研究会でもいいです、審議会かそうした巨大地震・津波対策に限定した研究会なるものを提案したい。名称はいろいろあると思うんですが、和歌山市などは議会に特別委員会を設置して、議会として独自の調査研究をしてまいりました。そして、ことしの5月末、その特別委員会の報告を受け、和歌山市総合防災室が市民やマスコミに公表しました。その中身は、例えば地震発生時間帯を午前5時・正午・午後6時の3つに区分し、その時間帯によって予想死者数や負傷者数まで明らかにされました。 海南市でも防災会議というのがあります。確かにあるんですが、そこで地震や津波対策についても議論されるわけです。あらゆる総合的な災害に対して対処できるような、今これから地域防災計画というのを新たにつくっていくと思うんですが、この地域防災計画の策定にもこの防災会議というのは深くかかわるわけなんですが、しかし私は、今もうあした起こるかわからないというこの大規模な大きな地震、この地震や津波の対策に限定した、もっと突き詰めた調査、そしてその対策を検討していく専門的な、特別な、先ほど言いました審議会または研究会など必要だと考えるんです。 その構成メンバーは学者や企業の方々、そして地震体験者なども含め、医師、運送関係等々市民いろんな方々の立場で、それぞれ経験と知識、意見などを持ち寄り、自由活発な議論を行う場が必要かなと、このように思います。 そして、必要があれば机の上だけではなく、実際に危険と思われる場所や避難場所に足を運んで検証する。足で目で調査していただき、その結果や対策法を公表していただく。このような組織が必要ではないかと考えますが、当局に伺いたいと思います。 次に、鳥居の慶権寺池の耐震調査等についてであります。 旧市の3月議会では、市内のため池の耐震調査をすべしと、そういう趣旨で質問させていただきました。ところが、当局の答えはこうです。市が出向いて調査するのはなかなか難しい。水利組合に毎年文書で日常的な点検、そして調査をお願いしているところである、こういう答えしか返ってきませんでした。 ところが、県もこの東南海・南海地震に備え、ため池の耐震診断が本格的に動き始めたのです。海草振興局管内でため池101、101個のため池がまず選ばれました。そして、海南市内では25カ所のため池が第一次の耐震診断の対象に選ばれていたことが明らかになりました。 そして、早々に、去る5月9日、振興局の農地課の課長さんを先頭に、市の職員さん、そして水利組合、関係する地元住民の方々などの立ち会いで、この海草振興局の管内の第1号です、初めての一次診断がこの鳥居にある慶権寺池で行われたのであります。 一次診断というのは、堤の土質など複数の調査、そして県が持っております震度分布図による震度の強弱、そして周辺にどれだけの民家があるか、また農地の面積はどれぐらいあるか、こういうことを調べて、すべて点数をつけていきます。そして、この一次診断の総合点数で危険度の高い順に、ボーリング調査など科学的な分析を行う二次診断に入るということであります。 そこで質問しますが、例えばこの慶権寺池に関していえば、二次調査などの結果、対策工事が必要と判断されたら、国・県・地元の負担割合はどのようになりますか。まず教えてください。 そして、この今の耐震診断の中に入らないため池ですね、今のため池の調査に選ばれなかったそういうため池について、どのようにされるんでしょうか。 例えば、慶権寺池の近くには細工谷池というのがあります。この細工谷池について、地元の自治会長や地元の住民の方々が、慶権寺池の調査をしてるんやったらこの細工谷も同様に調査してほしいよ、このように言われます。この細工谷池というのは、なるほど池の規模は小さいですが、以前何十年か前、私も知りませんが、これはもう話だけですけども、地元の方々が言っておられましたが、自衛隊が1週間も駐屯して、多分堤が崩壊したか崩壊寸前になったんでしょうね、1週間も駐屯して工事を徹夜でやったという記録があるそうです。そのような池であります。 このような現在のため池調査の対象外の池について、自治会などから調査してくださいという要望があればその対応はどのようにするのですか。お伺いしたいと思います。 最後に、集会所の維持管理についてであります。 地区集会所の使用率が今、全体的に大変低下してきているということです。この旧海南市内にも個人経営の斎場がもう今既に3カ所ふえてまいりました。今まで集会所等で葬儀など告別式を行っていたものが、そういうことで余り使われなくなったという背景もあると思うんですが、大変な状況にあるというのは各自治会、集会所を持っている自治会のほとんどがそういうふうに今言われているわけなんです。 こんなことがありました。昨年の暮れ、海南市内で集合住宅が大火災になって、多くの市民の方々が焼け出されたんですが、11月ごろ、ちょっと寒いときやったと思うんですが、私が一時避難されているある集会所にその方々をお見舞いに行ったわけですね。その集会所の管理運営をしている地区の方々に私が呼びとめられまして、「被災された方には本当に申しわけないんですが、暖房を入れてもらうのは困るんです」と、このように言うんです。まさに今、こんなところまで集会所の維持が大変になってきているんです。 ある集会所の決算では、月平均3日の使用回数、そして施設の維持にかかる経費だけでも、光熱水費13万2,000円、約です。そして衛生費約2万6,000円。火災保険約6,000円。合計16万4,000円の出費となってしまいます。そして、そういうのではとても運営ができないですから、自治会の会計の方から12万円充当しています。 ですから、このほとんどの集会所をお持ちの自治会は大変だということがわかると思うんですが、しかし集会所を建設していただくその条件としまして、地域が維持管理そして運営を行うのが前提となっています。このような大変な状況になっているものをほうっておけないのではないでしょうか。 維持管理を行うのは確かに、建設の当初のことが前提となってます、地域でね。しかし、大変な状況をほっておけるんでしょうか。集会所は公の施設であることを私は強調しつつ、何か名案があればお出しください。よろしくお願いします。 ------------------- △会議時間の延長 ○議長(宮本勝利君) この際、本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 ------------------- ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 市長 神出政巳君  〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 2番 岡議員の道路問題についての御質問中、都市計画道路にかかわっての御質問にお答え申し上げます。 実情に合わなくなってきている都市計画道路などは見直すべきではないかという御趣旨の御質問でございます。 国道、県道等並びに都市計画道路は、まちづくりにおいて町の骨格となる都市施設であります。このような重要な都市施設のため、道路が都市計画決定をされますと、その区域におきましては、例えば木造もしくは鉄骨造の建物で階数が2以下かつ地階を有しないこと等といった建築制限が適用されまして、自宅等を建築される皆様の御理解と御協力をいただいているところであります。 一方で、近年において社会・経済情勢あるいは人口等が大きく変化をしてまいりました。このような状況でありますが、決定されている都市計画道路の見直しについて、安易に変更することは権利関係、利害関係において複雑な面もあります。 しかし、議員御指摘の見直しについては、関係者の御理解も求めていかなければなりませんが、今後県当局と十分協議をしてまいりたいと考えております。 次に、道路問題についての中で、生活道路の整備とはどのような計画を持っているのか、また計画の概要や市全体の具体的な計画箇所などを策定しているのかとの御質問でございます。 生活道路の整備といたしましては、特に市民の方々の日常生活に密着した生活道路である市道の改良、舗装及び維持補修等により、市民の皆様に安全に安心して利用いただけるよう、より一層取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 また、計画の概要や市全体の具体的な計画箇所などの策定はとのことでありますが、地域の均衡ある発展を促すためにも、国道42号、370号の交通渋滞の早期解消、また国道424号や県道等幹線道路網の整備拡充に取り組むとともに、身近な生活道路である市道の舗装・改修・拡幅等の整備を促進し、便利で快適な住環境基盤の形成に努めてまいるなど、今後策定していく海南市総合計画の中で、便利で快適なまちづくりというものを念頭に考えてまいりたいと思っております。 続きまして大きな2点目、海南市下津斎場について、地元住民の理解を得て旧海南市民も使用できるようにという御質問でございます。 まず、建設時の経緯について御説明申し上げます。 昭和55年当時までの旧下津町の火葬場は、36カ所に各地域の運営で野天焼却方式で設置をされていたようでございます。そのような中で、施設の近代化と統合を望む声が強くなり、町の経営による斎場を新設することになり、その建設の際の最重要課題が地元同意の取得でありました。 当時、反対の意識が相当強いものがあったようでありまして、最終合意の原則が町民のため、すなわち旧下津町内35地区の受け入れに限り、または霊柩車の形態も宮型でない形態でということでありました。この最終合意は平成14年度の改良工事の際にも再確認をされております。 次に、下津斎場の現状についてであります。 火葬炉は2基設置であります。そのため、火葬受け入れ件数には限界がございます。そしてまた、基本的には火葬業務しか想定をしておらず、簡易な葬祭機能しか持ち合わせておりません。ついては、地元合意の再取得、またはその際の新たな条件の有無、またほとんどの受け入れ時間が13時30分に集中をしているため、旧下津町地域住民と旧海南市地域の住民が重複した際の処遇方法等の地域住民感情問題の解決、また現在霊柩車は1台で、下津行政局内の35地区住民は無料で使用となっております。旧海南市域は葬儀社が業として営業しております。 以上の種々の課題があります。そのような背景の中で、合併協議会において使用区域は当面現行のとおりとし、新市において住民の意向を踏まえ検討すると確認をされております。先ほど申し上げました課題の解決等、新市として現在担当部署で検討しているところであります。 早期に地域等限定されるかと思いますが、海南市域の住民も逐次使用できるよう取り組みますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 2番 岡議員の大きな1点目、道路問題についての1点目の矢印信号機の設置をとの御質問に御答弁申し上げます。 議員御指摘の幡川オージョイフル南交差点、三中前交差点につきましては、車両の増加も認められ、矢印信号機設置の必要性が認められるところでございます。 したがいまして、議員御提言の趣旨を踏まえ、警察機関に対し働きかけをしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 それから、引き続きまして、大きな4点目の集会所等維持管理について御答弁申し上げます。 地区住民活動の利用に寄与するため市において建設した地区集会所は、各地区集会所管理運営委員会に管理運営をお願いし、地区の皆様方のコミュニケーションの場としてできる限り多くの皆様方に使っていただくためにも、自主的な運用にお任せしているところでございます。 各地区集会所において管理運営規則を定め、運営をしていただいているところでございますが、建設当時の状況と社会情勢の変化に伴い、運営に苦慮しているとのことについては理解しているところでございますが、管理運営については各地区にお任せしていることでもあり、いま一度運営のあり方を考えていただくとともに、担当課といたしましても検討させていただきたく存じますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 山西都市整備部長  〔都市整備部長 山西義彦君登壇〕 ◎都市整備部長(山西義彦君) 2番 岡議員の道路問題についてのうち、赤坂台入り口付近から竜部池間に街路灯をとの御質問にお答えをいたします。 この道路は県管理の国道370号であります。街路灯、いわゆる道路照明灯の設置等につきましては、道路照明施設設置基準がございます。現況では、当区間への道路照明灯の設置となりますと、車両通行量、道路の線形等々により難しいものがあるかと思われます。 しかしながら、この区間は重根土地区画整理区域内で、現在その事業に取り組んでいるところであり、今後道路幅員20メーター両側歩道を設置することになりますので、工事実施段階で道路照明施設を設置いただけるよう、県に要望してまいりたいと考えてございます。 以上、よろしくお願いをいたします。 ○議長(宮本勝利君) 野崎政策調整課長。  〔政策調整課長 野崎一郎君登壇〕 ◎政策調整課長(野崎一郎君) 2番 岡議員の防災についての御質問中、自主防災組織の構成について御答弁申し上げます。 まず、現在市で想定される巨大地震に備え、自分たちの命を守るための組織、また組織内での防災意識の高揚を目的といたしまして、各自治会に対し自主防災組織の設立をお願いしているところでございます。 この自主防災組織の構成を自治会単位としていることについては、日ごろから自治会が活動単位であること、またつき合いや結びつきがあることから自主防災の説明会などを自治会単位で行っておりまして、自治会を基盤にした方が組織化しやすく、また活動が継続しやすいなどの理由から、自治会単位での組織をお願いしているところでございます。 御質問中、大きな自治会は住民の安否も把握しにくいとか、自治会として意見がまとまりにくいというので構成を変更してはということでございますが、大きな自治会でもまず班単位で活動し、その後組織全体の活動を行うといったように、それぞれ地域自治会の特性に応じ、工夫した活動を行っている自主防災組織もございます。 また、大きな自治会では防災に対し危機意識の差異があり、意見がまとまりにくいということでございますが、まとまらないから自主防災組織ができないということではなく、自主防災組織は自分たちの命を守る組織であるということを第一に考えていただき、まずはまとまったところから自主防災組織の必要性等を訴えていただき、そして自治会全体に広め、組織化していくといったような取り組みをお願いしたいと存じます。 補助金のことでございますが、自治会によっては世帯数の差異があり、大きな自治会と小さい自治会では不公平が生じているのではないかということでございますが、不公平感を少しでも少なくするよう、各自主防災組織には……  (発言する者あり) そうですか。各自主防災組織には基本金額を5万円とし、その金額をそれぞれの自治会の世帯数に応じ300円掛ける世帯数といったような形で、自主防災組織が実施した訓練においてかかった費用に対する交付金、補助金においても世帯数に応じて限度額を定めるなど、均衡化を図ってございます。 それで、今まで82組織が要綱に従って設立されていることから、今後も要綱どおり自治会単位としていきたいと考えております。 次に、巨大地震対策審議会を設置し、自由に活発な議論を行えるものを設置してはとの御提言でございますが、本市には既に議員も御承知のように防災会議条例を制定しておりまして、地域防災計画の作成及びその実施の推進のため、各機関の防災担当者を委員として委嘱し、各災害等についての御意見を伺うこととしてございます。 議員御提言の審議会につきましては、防災会議で対応してまいりたいと考えております。ただ、大災害に対する防災対策は市民の皆さんの力によるところが大きいことから、昨年来自分の住んでいる地域の強さ、弱さを知ってもらうために、地区の実情を知る住民の方々に参加していただき、地図を囲んで地域における危険箇所、起こり得る災害などのリスクや防災資機材の場所、要援護者の住居等を洗い出し、現状での地域防災力を認識し、大災害に備え自分は何をすべきかという訓練を行ってまいりました。 今後もこのように住民の方が参加して活発な議論をする場を設けるなど、議員御提言の審議会にかわる地域に密着したものを開催し、地域の防災力を確認する中で自分がすべき対策について理解していただくような訓練を検討したいと考えております。 また、危険箇所等の公表については、自主防災組織の取り組みとして、地域防災力の向上のため、災害におけるリスクを地域全体で共有するためのマップ作成の取り組みがあれば、市として支援してまいりたいと考えますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 北口農林水産課長。  〔農林水産課長 北口和彦君登壇〕 ◎農林水産課長(北口和彦君) 2番 岡議員の御質問中、防災についてのうち、慶権寺池に係る御質問について御答弁を申し上げます。 まず1点目の、ため池を調査した結果何らかの対策工事が必要と判断された場合の負担割合につきましては、工事の規模にもよりますが、国庫補助事業で実施する場合、例えば市が事業主体となる場合は国50%、県5%、市45%となります。また、県が事業主体として実施する場合は、国50%、県40%、市10%となります。また、県単独補助事業で実施する場合は、県40%、市60%となります。 続きまして、現在調査対象となっている25カ所のため池以外に地元の要望があった場合の対応についてでございますが、昨年発生した未曾有の台風や地震等によるため池被災が見られたことから、農林水産省農村振興局防災課長より、農業用ため池緊急点検実施要領が示され、受益面積が2ヘクタール以上のため池を点検し、その後受益面積が0.5ヘクタールから2ヘクタール未満のため池をこの2年間にわたって計画的に点検するよう、指導されているところでございます。 これに基づきまして、本市においても点検を実施してまいる考えでございます。 以上、御理解を賜りますようお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) この際、暫時休憩いたします。          午後5時12分休憩 -------------------          午後5時49分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 再質問ございませんか。 2番 岡 義明君 ◆2番(岡義明君) まず、道路問題についてですが、信号機についてはよろしくお願いいたします。 街路灯について、区画整理の関係もあると、そして370号線の今後の整備も行われるということで、なかなか今つけるのは難しいということですが、しかし、防犯面とかそして交通面、やはりあの場所は本当に暗くて危険な場所でありますので、私思うのに、きちっとした豪華なそうした街路灯じゃなくて、いずれ新しく道がつけられるんですから、せっかくそういうのをつけてもまたもったいない話なんで、簡単な、仮設というんですか、そういうふうな、防犯灯に近いようなそうしたものはつけられないのでしょうかね。再度お聞きしたいと思います。 そして、道路問題の中で市長さんお答えいただきましたが、生活道路の整備計画というのをはっきりと持っていただきたいという意味で言ったんですが、海南市の総合計画の中でその生活道路というのもきちっと計画を持っていきたいということでしたが、私の言いたいのは、もうこれ質問違いますけどね、総合計画の中ではなかなかきっちりとしたものが、総合計画の今までのあれ見させてもうてもどこをどうする、ここをああするというのはなかなか書かれていないので、ぜひそういう生活道路の整備計画なるものを、総合計画の中からまた別にきちっとつくっていただきたいと。これはもう要望だけにしときます。 そして、海南市下津斎場のことに関してですが、いろいろ市長さんの言われること、理解してます。私も今までの全協の中でも質問させていただいたんですが、全協やったかな、何かで市長さんが、早急に地元の理解を得るために全力を注ぎ、そして早い時期に利用可能にしたいということでした。 もう、それを聞いてすぐにでもできるんかなと私も思っていたんですが、なかなかそうもいかないようですね。 それで、この4月1日の合併後、まだ間がないんですが、具体的にその地元と合併以降交渉を持っているのか、持ったとしたら何度ぐらい持ったか。そして、市長さん本人がどのように動いたのか。これだけ教えてください。合併後ですよ。動いてなかったらもう動いてないって言ってください。それで結構です。 防災の自主防災組織の構成についてです。もう質問しませんが、海南市には防災会議があって、その中でいろいろとこれから取り組んでいくし、ほんでまた市民の方々にいろいろ知恵をかる場も設けながら、ともに市民と一緒に防災を考えていきたいとの趣旨だったと思うんです。ちょっともう時間たって忘れてまいましたが。 しかし、やはりこの地震・津波に関しては、やっぱり専門的なそういった、今後専門的に動けるようなそういう研究会、まあ研究会でいいと思うんですが、そういうのを立ち上げるべきかなと思うんですが、要望だけしときます。できるだけそういうふうな形でするのがよいと思いますので、よろしくお願いしときます。 慶権寺池等の耐震診断でございますが、これももう時間たって忘れてもたんやけども、大体中身は、現在調査に取り組んでいる池、そこに、その調査以外の池について、現在調査している池以外について今後市が点検していくんだというふうなお答えだったと思うんですが、その辺もう一度確認したいんです。再度ですけども。よろしくお願いします。 本来、国や県が中心的にするべきものだと思うんですが、ちょっと先ほど何か市が率先してやっていくようなことを言ってましたんで、確認のため再度お願いします。 そして、集会所の問題につきましては、大変な状況というのはもう当局の方もわかっているということですが、何かいいアイデアないかいという質問でしたが、なかなかええアイデアないんですね。 そしたら、ちょっと基本的なこと、公共施設で基本的なことだけちょっとお聞きしたいんですが、例えば、極端なことになりますけども、公共施設というのは基本的に公共団体が維持管理などを行って、そしてもちろんそれにかかる経費も歳出する、ここが基本だと思うんですが、公共施設はね。ところが、運営とかそういう面では、地元の住民やその施設を利用する方々にお任せするというのは、それはもう大いにやっていただきたい、結構なことだと思うんですが、維持管理に対しては、基本的には公共施設はその公共団体がするものではありませんか。基本的な部分だけ、そこだけを部長さんの、部長として、一個人じゃないです、部長としてお答えください。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 市長 神出政巳君  〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 岡議員の海南市下津斎場についての再質問にお答えいたします。 私、4月の26日に初登庁いたしまして、その際に藤本職務執行者といろいろ引き継ぎをしたわけでありますが、その後5月の連休後に、この件につきましての担当部署であります市民部長を先頭に、市民環境課の職員また下津行政局長以下次長、そして行政局の市民環境課の課員一同全員集まっていただきまして、この件につきまして協議をいたしました。そして、できるだけ早期に、地域を限定されてでもいいので旧海南市域の住民にも使用させていただくよう取り組んでほしいというミーティングをしたわけであります。 そして、その際に地元交渉について御報告をいただいたわけであります。その報告は、合併前のことし1月の28日に、旧下津町の梅田地区、そして下津地区の役員さんを対象に、旧下津町役場の環境課が出席をして地元説明会をしているということでございます。 その内容は、昭和55年建設当時、また平成14年改良工事の状況確認と、そして今般の合併協定の確認、意見交換等をしたということでありまして、その際に地元の方々からの御意見としては、現状と変わるときは地元説明をしてほしい、特に受け入れについては過去の経緯を含め地元で十分協議をしていきたいという御返事であったというふうに御報告を受けたわけであります。 その後、まだ合併後は地元の方へ入らせていただいてはいませんが、今こちらの本課と、そしてまた下津行政局の方で対処方を検討し、そしてまた先ほど申し上げた諸問題の解決に向けて部内で調整をしているところでございますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 前川市民部長  〔市民部長 前川順治君登壇〕 ◎市民部長(前川順治君) 2番 岡議員の、公の施設であれば市で維持管理するのが当然ではないか、その考え方についてという御質問でございます。  (「基本的な」と呼ぶ者あり) 基本的な考え方についてという御質問でございます。 ただ、公の施設でございますけども、例えば建築時のいろんな申し合わせ事項とか施設の利用目的等々、いろいろ各施設によって異なってくると思います。だから、一概に公の施設であるから市で100%維持管理するのが当然じゃないかというふうなことは、これ一概にそれだけをもって言えないところもありますので、というところで、申しわけございません、御答弁にかえさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 山西都市整備部長  〔都市整備部長 山西義彦君登壇〕 ◎都市整備部長(山西義彦君) 2番 岡議員の街路灯設置にかかわって、防犯面での対策についての再度の質問にお答えをいたします。 この箇所は交通安全上のこともありますので、担当部課とともに現地の状況を調査させていただき、その上で検討させていただきたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 北口農林水産課長。  〔農林水産課長 北口和彦君登壇〕 ◎農林水産課長(北口和彦君) 2番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 先ほどの慶権寺池の件にかかわりまして、点検の実施内容について、もう少し具体的にどういうふうな流れになるかといった御質問だったというふうに思います。 この農業用ため池緊急点検実施要領につきましては、先ほど申し上げましたように農林水産省農村振興局の防災課長から、県を通じまして市町村に示されたものでございます。 この内容の中で、県は県下市町村を指導し、実施を図ることとされておりまして、今後点検方法等につきまして、県の指導のもと実施をしていくこととなります。 各市町村におきまして点検をいたしました結果につきまして、県の方で取りまとめ、今後のデータとすることとなってございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 2番 岡 義明君 ◆2番(岡義明君) 街路灯ちゅうんかな、簡素なものということで打ち出しましたんで、ひとつそれはよろしく検討して、早急につくようにお願いいたします。 そして、下津斎場について一言最後に言っときますが、せっかく合併したんですからね、旧海南市民も分け隔てなく使えるのが、これはまあ当然です。 ですが、いろいろその状況もありますので、今後地元のやはり意見、意向を十分に酌んでいただいて、そして前向きに取り組んでください。地元がいらんよと言われたらそらもう大変ですからね。そこでやはり市長も頭を下げてやってください。よろしくお願いしときます。 ちょっと池の問題だけで、調査の問題だけ質問します。 慶権寺池などのように今対象になっている以外の池について、県の指導のもとで市が今後点検していくと聞こえたんですが、そのとおりでしょうか。それでしたらね、ちょっとこの前の県議会の答弁の方とちょっと違うんですね。 県議会の方の、うちの共産党の雑賀議員の同様の質問に対して、当局はこのように答えてるんです。「これら以外のため池につきまして、関係市町村の意向を踏まえ、必要な診断を実施してまいりたいと考えています」という。課長さんが答えてくれたのは、県の指導のもと市が点検していくと今言われましたが、これ県の答弁は、市からそういった要請があれば実施してまいりますと言うてるんですが、そこら食い違ってますが、どうでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 北口農林水産課長。  〔農林水産課長 北口和彦君登壇〕 ◎農林水産課長(北口和彦君) 2番 岡議員の再々質問に御答弁申し上げます。 県議会の答弁と食い違う点があるという御指摘でございますが、この点検の実施要領に基づきまして、先ほど申し上げましたようにまず2ヘクタール以上の池、その次は0.5ヘクタールから2ヘクタール未満の池について2年間において計画的に実施していくということでございます。 ですから、市町村から要望がとかそういうことじゃなく、この基準に基づいて実施していくということでございます。御理解賜りたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 2番 岡 義明君 ◆2番(岡義明君) もうかなり時間になりましたので。 ちょっとそこの食い違いだけはっきりしておきたいんですが、地元のいろいろ要望もありますんで、つい最近の県議会ですよ、その答弁では、関係市町村の意向を踏まえ、必要に応じて今後診断実施してまいりますと言うんですよ。関係市町村、海南市から「この池も今は対象外ですが調査してくださいよ」と県に言えば調査しますと答えてるんですが、今課長さんが言うたのはそこら違うんですが、その辺はどうなんでしょうかね。この県の答弁がおかしいんでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 北口農林水産課長。  〔農林水産課長 北口和彦君登壇〕 ◎農林水産課長(北口和彦君) 2番 岡議員の再々質問に御答弁申し上げます。 県の答弁につきましては、私の方ではどういう趣旨であったかということははかり知れないわけでございますが、この要領によりますと2ヘクタール以上のため池をまず点検するとありますが、それ以下で2ヘクタール未満のため池であっても早急に点検を要すると思われるため池を含むと規定され、そうしたことから、2ヘクタール未満の池であっても市町村の方で、例えばまだ県との打ち合わせ会は行われておりませんが、その中でそういったものがあれば点検もしていこうということではないかというふうに、今私の方では考えますが。 以上、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(宮本勝利君) 再々質問ございませんか。 2番 岡 義明君 ◆2番(岡義明君) もうますますようわかりません。もう要望しときますが、一応やはり県の振興局の農水課ですか、そこと、もうちょっとこの内容がちょっと私が理解できないんで、わかるようにまた後ほど説明できるようなもん用意しといてください。よろしくお願いしときます。 以上。 ○議長(宮本勝利君) 以上で、2番 岡 義明君の質問を終了いたします。 以上をもって通告を受けました質問者の質問がすべて終了いたしました。 お諮りいたします。 一般質問はこれをもって終結いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 一般質問はこれをもって終結いたします。 以上で本日の日程は終了いたしました。 お諮りいたします。 7月4日は午前9時30分から会議を開きたいと思います。これに御異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 本日はこれをもって散会いたします。          午後6時11分散会 ------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  宮本勝利  議員  若林睦弘  議員  浴 寿美  議員  宮本憲治...